「群像」4月号に掲載。いとうせいこうの作品を読むのは『ノーライフキング』以来だから二十年ぶりくらいだろうか。アントニオ・バルデスなる架空の作家が書き、仮蜜柑三吉なる架空の翻訳家が訳した「背中から来て遠ざかる」という作品をいとうが紹介している、という体で、作品は描かれている。こういう仕掛けが、いかにもいとうらしい。内容は純文学。ただ、こういうスタイルの小説はバルデスの出身国とされているアメリカにはあまりないかな。日本文学的な気がする。
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- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/03/07
- メディア: 雑誌
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