私小説的な作品世界に。古井さんは自身を私小説家ではないと言っているが、実は物語性が希薄となり、記憶の迷路に埋没しながらも全方位的に感覚を研ぎ澄ますことで自己が明確に確立されているような、そんな状態を延々とつぶやくように書きつづけるタイプの作品にこそ、古井さんの魅力が隠れている、と思っている。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04/06
- メディア: 雑誌
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私小説的な作品世界に。古井さんは自身を私小説家ではないと言っているが、実は物語性が希薄となり、記憶の迷路に埋没しながらも全方位的に感覚を研ぎ澄ますことで自己が明確に確立されているような、そんな状態を延々とつぶやくように書きつづけるタイプの作品にこそ、古井さんの魅力が隠れている、と思っている。