文盲の女性が甥のために録音したテープの内容、という設定なのだが、口語的にいきいきしているかと思えば、突然(スタンダードな)小説らしい文章構成や言葉遣いに変わったり、こっそりと主体が入れ替わっていたり。地味におかしなことをしている。もっとも、存在しない小説の書評的な内容という時点で十分に実験作だけれど…って、レムとかボルヘスがすでにやってるか…。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/04/06
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (9件) を見る
文盲の女性が甥のために録音したテープの内容、という設定なのだが、口語的にいきいきしているかと思えば、突然(スタンダードな)小説らしい文章構成や言葉遣いに変わったり、こっそりと主体が入れ替わっていたり。地味におかしなことをしている。もっとも、存在しない小説の書評的な内容という時点で十分に実験作だけれど…って、レムとかボルヘスがすでにやってるか…。