わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

地図と叫び

 五時四十五分に目覚めたが、一瞬油断するように二度寝(正確にはその前に二度ほど猫に起こされているので四度寝)したら、あっという間に十五分が過ぎていた。一瞬の記憶の寸断。そんな感覚しかない。
 小雨のなか、打ち合わせへ。少々ややこしい案件。
 十二時三十分、帰社/帰宅。納豆で昼食を取り、午後からは仕事。どう表現するかで迷ってばかりだが、それでもかろうじて前進はしている。全体の迷いが部分の迷いに変わり、部分の迷いがまた全体の迷いを誘発するのだが、その迷いは、西に向かうか南に向かうかという問題から、西に向かうか南西に向かうかという程度にはなっている。だが、時折西北という新たな選択肢が見えることもあるからやっかいだ。アイデア出しにGPSはない。地図もない。脳内にある方位磁針と記憶の地図に頼るしかない。いや、地図を見るというよりはむしろ、地図を書き起こす作業のほうが近いか。
 書斎で仕事してたら、外から「キャー! たすけてくださいッ!!!」と叫ぶ女性の声が聞こえた。すぐさま作業の手を止め、飛び出した。声は斜向かいのマンションから聞こえてる。近所からぼくのように飛び出してきたいろんな人が続々とそのマンションに集まっている。叫び声は延々と聞こえつづけている。だが、声の激しさは少しずつトーンダウンし、叫んでいる内容も、よくは聞き取れないが、何やら非難めいたものに変わっているようで、言葉が長すぎてゴチャゴチャしはじめている。そのゴチャゴチャっぷりに拍子抜けしたぼくは、マンションには行かず、ホントにやばかったら110番しようと様子を見ることにしたのだが、そう決意した途端に、叫び声を聞いて集まってきた人たちが、ぞろぞろぞろと帰りはじめた。確認はしてないが、痴話喧嘩だったようだ。ま、オトコが殴ったり刃物出したりはしたのかもしれないが。やれやれ。
 カミサンの実家から大量に干物をいただいたので、それで夕食。久々の鯵の干物。うま味が熟成されていて、うまかった。