「新潮」七月号掲載。ある小説家が、演劇の演出家の妻から、演出家が吹き込んだ音声データやメモを元に、小説を書いて欲しいと依頼する。奇妙な依頼によってでき上がった作品が、作中作品として展開される。
正直、導入部が退屈なのだが、作中作品に突入してからが異様におもしろい。支離滅裂になる一歩手前のぎりぎりなところでおしとどまりながらぶれていくような、うねりのある物語展開。そして奇妙なテンションの文体。いまのところは、すごく好きです。
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/06/07
- メディア: 雑誌
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