単行本がようやく出たので通読することにした。この衝撃的な書き出し、何度読んでもツッコミたくなる。
ずいぶん鮮明だった夢でも九年も経つと細部の不確かさが現実と変わらなくなるのを避けられない。明治通りを雑司ケ谷の方から北へ池袋に向かって歩いていると、西武百貨店の手前にある「ビックリガードの五叉路」と呼ばれているところで、私は一週間前に死んだ篠島が歩いていた。
文法守れよ。
- 作者: 保坂和志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 単行本
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