「菫色の空に」。妹の帰宅が、狂気からの解放のきざしとなるような。微妙で、不思議さすら漂う希望。
日常の中に、実は意外にもあちこちに存在している違和感を、無理やりのように見つけ出し、それを契機に豊饒な表現とともに狂気に満ちた異世界へと作品全体を一気に変容させてしまう。そんな、秀逸な短篇ぞろい。初期の名作。
古井由吉作品〈1〉 (1982年)木曜日に 先導獣の話 円陣を組む女たち 不眠の祭り 菫色の空に 雪の下の蟹 子供たちの道 男たちの円居
古井由吉自撰作品 1 杳子・妻隠/行隠れ/聖 (古井由吉自撰作品【全8巻】)
- 作者: 古井由吉
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/03/09
- メディア: 単行本
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