二時半、四時、五時、と花子の乱痴気騒ぎ的な夜鳴きで眠りをさまたげられ、そのたびに腹立たしい気持ちでしかったりなだめたりするのだが、結局は抱きかかえていっしょに寝ることになる。ここ数ヶ月、わがままの度合いが特に激しくなってきた。こういった性格の変化もおそらくは猫の老化の一種、いやひょっとすると花子固有の現象なのかもしれないが、いずれにせよ、加齢という事実が大きく影響しているのは間違いないだろう。人より数倍の速度で歳を取っていくこの小さな生き物、そのあまりに不可解で身勝手なふるまいに戸惑いを覚えつつも、強い愛おしさを感じる。動物を飼うとは、こういうことなのだろうなあ。五時五十分起床。
終日書斎にこもって仕事。効率はよいのだが、集中しすぎておかしなことになってくる。