日本独特の表現とも言え、サブカルチャー的には世界共通語になりつつある「Kawaii」のルーツを日本美術のなかに探ろう、って感じの企画展。たしかに若冲とかカワイイ作品多いんだよね。子どもの絵はあまりかわいいと思えなかったが、動物は捉え方も描き方も作家それぞれの個性が子どもを描いた作品以上に色濃く表れていて、圧倒され癒されクスリと笑わされ、なんだか感情が微妙にではあるがめまぐるしく変化しつづけていた。こういう企画、美術ファンのすそ野を広げる力があると思う。ぜひまた、今度は別の切り口で開催してほしい。
