わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小池昌代「たまもの」

 主人公、母としての姿だけでなく、女としての姿も、隠さず自然体で書く。その結果、作品はどんどん断片的になっていく。一つ一つの小さなエピソード同士のつながりは見えない、だがそれでも、いや、それゆえに、全体の世界観が明確になる。世界観というよりも、日々の生活のリアルな姿、といったほうがいいかもしれない。

群像 2014年 03月号 [雑誌]

群像 2014年 03月号 [雑誌]

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