「群像」3月号掲載。片岡義男は、単行本は一冊ももっていないのだけれど気に入っている作家の一人。バブル期にミーハーなイメージとともに本が売れていたトレンディー流行作家という印象が強いと思うが、都会で暮らす人々の息遣いや微かな意思の疎通、すれ違い、そういった微妙な感覚を的確に描いて短編小説として昇華させることのできる、とてもスゴイ作家だとぼくは思っている。
結婚することになった男女の、お互いに対する評価を別々の視点で対称的に描いている。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/07
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ (11件) を見る