わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

トマス・ピンチョン/志村正雄訳『競売ナンバー49の叫び』

 併載されていた「殺すも生かすもウィーンでは」読了。ピンチョンの、学生時代の作品だが『スロー・ラーナー』に類似作品があったためか、掲載されなかったといういわくつきの作品だそうだ。短篇だった分、表題作よりわかりやすい。70年代ドラッグ・カルチャーのなかでアイデンティティを失いかける若者たちの矛盾に満ちた姿、先の見えない生き様。青春してるなあ、って感じ。

競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)

競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)

競売ナンバー49の叫び (Thomas Pynchon Complete Collection)

競売ナンバー49の叫び (Thomas Pynchon Complete Collection)

スロー・ラーナー (ちくま文庫)

スロー・ラーナー (ちくま文庫)

トマス・ピンチョンの作品はこちら。みんなクソ高いです。