わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

眼底検査へ

 五時五十分起床。昨日散々悩まされた背中から首にかけての痛みが、ありゃいったい何だったんだ、単なる勘違いか、と思えるほど、嘘のように消えている。寝違えに効くというストレッチをしつこいくらい念入りにやったこと、それから「シンアツシン」もしっかりやっておいたのが功を奏したか。
 早朝から全力で仕事。結局深夜までかかってしまった昨日の仕事、全部チャラにしてゼロからやりなおしたほうがいいのではないかという考えにとりつかれてしまい、本当にそうすべきか散々悩んだのだが、結局軽く手直しをする程度に留めた。そこから先をどんどん進める。苦労しすぎたせいか、今日は比較的手が動くのが早い。夕方まではかかるだろうと思っていたが、十四時半にはほぼ完成。それでは、ということで、眼科医から勧められていた眼底検査にでかけることに。
 ここ数ヵ月で急に飛蚊症がひどくなった。子どものころ、理科室で顕微鏡をのぞいたときに発見した微生物みたいなのが目の中に常に浮遊している。加齢が原因だから気にしないことが一番らしいのだが、ぼくのような超近視の人の場合、重大な病気によって引き起こされている可能性があるという。カウンターで手続きを済ましてしばらく待っていると、検査技師の人に目薬を差された。瞳孔を開きっぱなしにする薬らしく、十五分ほどで効きはじめるという。二十分ほど待機。スマホの通信機能をオフにした状態でダウンロードしたニュースでも読もうかと思ったが、クスリが効きはじめると、読みにくくなってしまって全然ダメ。二十分ほどで完全に効いているようで、焦点が合いにくくなり、おかげで飛蚊症のフワフワゴミが、全然見えなくなっている。この状態で検査。大げさな器具を使うのかと思ったが、暗い部屋で、小さなライトを使って目を照らしながら、目を、下に、左下に、左に…といった要領で少しずつ動かしていき、先生が黙視でチェックしている。十分もかからぬうちに終了。結果は、重大な病気はなかったものの、網膜がはがれかかっている部分が二箇所ほどあったとのこと。通常は問題ないらしいのだが、稀に血管と一緒にはがれおちたりすることがあるらしく、そうなるとエライこっちゃになるそうだ。気をつけなければ、と思ったが、気をつけようがない。飛蚊症は、気にするなと言われた。安心していいんだか、なんなんだか。
 自宅まで十分ほど歩くのだが、瞳孔が開きっぱなしで焦点が定まらず、おまけにすべてがまぶしく見えてしまい、色の感覚まで、白飛びしてコントラストがギギッときつくなっているような具合。おかげで、ちゃっちゃかちゃっちゃかと早歩きができない。軽くへっぴり腰になっているのが自分でもわかった。情けない。
 帰宅後は、ラジオ(最近お気に入りではあるがポッドキャストでしか聞いたことがなかった「荒川強啓デイ・キャッチ」)、しばらく目を閉じて横になっていた。
 三十分ほどで、なんとか見えるようになってきたのでコーヒーブレイク。十八時過ぎ、散歩にでかけたが、家の中ではほぼ気にならなかったというのに、外に出たら焦点がまだ合いにくい状態のままだったことにあらためて気づいた。街灯の光がみな虹色の環を放っているように見える。
 夜は仕事も読書もしなかった。