「家庭の事情」。「動物の謝肉祭」の全体を包み込んでいたオッサンギャグ的寒さは鳴りを潜め、パンダ、カンガルー、チーター、シロクマのメスたちの夫婦生活と家庭内の不協和音、そして仮定の崩壊が、淡々と描かれる。動物ということにしているけれど、まあ、日本人女性のメタファーになっているわけで。
希望の光がまったく見えないまま、無責任な感じで物語が突き進むさまは、『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』に通じるところがある。あれほど絶望的じゃないけどね。
「家庭の事情」。「動物の謝肉祭」の全体を包み込んでいたオッサンギャグ的寒さは鳴りを潜め、パンダ、カンガルー、チーター、シロクマのメスたちの夫婦生活と家庭内の不協和音、そして仮定の崩壊が、淡々と描かれる。動物ということにしているけれど、まあ、日本人女性のメタファーになっているわけで。
希望の光がまったく見えないまま、無責任な感じで物語が突き進むさまは、『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』に通じるところがある。あれほど絶望的じゃないけどね。