「1+1」。小さな事務所で何かの研究のための資料整理の仕事をする男のモノローグ。男には事務担当の女性と、もう一人自分とまったくおなじ仕事をする同僚がいるように描かれているが、読み進めているうちに、どうやらコイツは男のもう一つの人格、ほとんどカーボンコピーのような存在なのだが明らかに別の人格として存在していて、だから他の人には見えないのではないか、と思えてきた。タイトルは、そういう意味なのかな。
砂の粒/孤独な場所で 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫)
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/11
- メディア: 文庫
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