「柔らかい土をふんで、」。これは短篇として読むのではなく、単行本全体を長編として読むのが正解! 映画のフィルムの全コマのすべての映像、そこに映し出されたすべての要素を、あますことなく、徹底的に言語化してやれ、芳醇な文学的表現とともに……そんな気概が感じられるのが、おもしろいというより、恐ろしくなってしまう。圧倒されっぱなし。
砂の粒/孤独な場所で 金井美恵子自選短篇集 (講談社文芸文庫)
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/11
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小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
- 作者: 金井美恵子
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