2015-07-01 古井由吉『雨の裾』読了 読書日記 小説 日本文学 静かに、老いを受け入れながら今を生き、記憶をたどり、過去を見つめ返す。その視線は近く繊細なようで、果てしなく遠い。遠視の感覚で過去をたどっていく。三十、四十のハナタレには、持ちえない感覚。それを擬似体験できるということ。これもまた小説という文学形式の魅力の一つ。 雨の裾 作者: 古井由吉 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/06/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 古井由吉の作品はこちら。