わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

筒井康隆「モナドの領域」

 女性の腕型のバケットを売っていたベーカリーの常連だった美大の教授が別人化してしまう。どうやら神が乗り移っているようなのだが…。筒井版「幻魔大戦」(石ノ森版のマンガじゃなくて平井和正版の新興宗教大河小説のほうね)になってしまうのだろうか。

 途中で教授(に憑依?した神?)がハイデガー形而上学批判やアリストテレストマス・アクィナスに言及しているんだけど、そこだけ読んでも十分価値あるよ、ってなくらいおもしろかった。

 

新潮 2015年 10 月号 [雑誌]

新潮 2015年 10 月号 [雑誌]

 

筒井康隆の作品はこちら。