わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

上田岳弘「異郷の友人」

 前世の記憶だけでなく、同時に今を生きる他人の記憶まで混在してしまう主人公。この、他人の存在と自分の存在がどうやら複雑に入り組みはじめ…。

 こんな、おかしな記憶をもっていることに疑念を抱いているときは「僕」、他の記憶を受け入れ、仔細に語っているときは「吾輩」。文体も変えている。ちょっと多重人格っぽい感じ。

新潮 2015年 12 月号 [雑誌]

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