わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

諏訪哲史「ある平衡」

「群像」2015年12月号掲載。

 二十年ほど前。とある若い夫婦の小さな諍い、急な転勤の辞令、妙な夢(幻覚?)、頼まれて購入しておいたコーヒー豆の公園でのぶちまけ、といった小さなものからそうでもない規模の事件によって、ぐらぐらと揺れながら、なんとか平衡を保つ夫婦関係をストレートに描いている。この作者にしては、なぜ? と勘繰りたくなるくらいスタンダードな書き方なんだけど、ぼくが気づいてないだけで、実はものすごく実験的? あー、わからん。ついかんぐりたくなってしまう。

 

群像 2015年 12 月号 [雑誌]

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諏訪哲史の作品はこちら。

 

アサッテの人 (講談社文庫)

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ロンバルディア遠景 (講談社文庫)

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