「群像」2016年7月号掲載。以前連載され、熱心に読み込んでいたのだがまったく単行本かされる気配のない文芸批評「孤独の発明」(オースターの作品となぜか同タイトルw)の最終章としての連載、とあるのだが、今のところ、そんな感じは全然ないんだけど。全体像として見ると補完関係にある、ってことなのかな。
水村美苗の話題作『日本語が亡びるとき』をヒントに、言語には現地語、国語、普遍語の三種が進化的に存在し、ここにコミュニケーション、社会の発生と成熟、そして芸術の誕生、という流れを読み取ることもできる、というような考えのもとに、文芸全般(でも本当に扱いたいのは小説)について語っていこう、というような主旨なのかな、と第一回を途中まで読んだ今は思っているのだけれど、どうなんでしょ。おもしろいです。
- 作者: ポールオースター,Paul Auster,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1996/03/28
- メディア: 文庫
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