わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

佐伯一麦「山海記」(4)

「群像」2016年8月号掲載。

 東北の震災後、被災地に住みつづける作家の「彼」は、水辺の災害の傷跡を歴史の中に残す土地をめぐる旅をつづける。地名の由来、古代の天皇と神の伝承。震災を背景としているところがズシンと重くのしかかるのだが、歴史を辿り断片的なエピソードを重ねていく手法は、大好きな後藤明生あたりを想起させる。

 

 

群像 2016年 08 月号 [雑誌]

群像 2016年 08 月号 [雑誌]

 

 

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