「群像」2017年1月号掲載。
水害の地をめぐる旅の記録が、どんどん歴史の重みをおびるようになる。このまま歴史小説に変質するのか、と思いきや、友人の死という出来事によって語り手/主人公は歴史空間から強引に現実に引きもどされる。いや、時系列を追うと、今訪れている十津川あたりを訪問している前に、友人は他界していたことになる…。
「群像」2017年1月号掲載。
水害の地をめぐる旅の記録が、どんどん歴史の重みをおびるようになる。このまま歴史小説に変質するのか、と思いきや、友人の死という出来事によって語り手/主人公は歴史空間から強引に現実に引きもどされる。いや、時系列を追うと、今訪れている十津川あたりを訪問している前に、友人は他界していたことになる…。