わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

佐伯一麦「山海記」(10)

「群像」2017年5月号掲載。

 水害の記憶を求めて熊野方面をバスで旅する語り手は、峠で鹿の群れに遭遇する。

 淡々とした三人称(といっても疑似的で実は限りなく一人称に近い)一元描写。説明はあるが過剰な描写は極力抑えられている。抑制が効いているぶん、何かの登場や到着が妙に強く頭にきざまれていく。

 

 

群像 2017年 05 月号 [雑誌]

群像 2017年 05 月号 [雑誌]

 

 

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