二時半、四時、五時半、とぶつ切れに目が覚めた。二時半はトイレのためだったが、その後の二度は睡眠のリズムの関係か。猫に顔を踏まれたとか足をかまれたとか、そんなことはない。
日中はひたすら仕事。天気はよさそうで、テレビやラジオでは夏日だ真夏日だと騒いでいるようだが、書斎にこもっていては実感がわかない。空の色すらわからない。
夕方、喘息の定期検診のため、かかりつけの内科医院へ。心電図をとったが、まあ、問題なし。九十代前半くらいだろうか、よぼよぼのじいさんが、検尿したいがおしっこは出るか、と医院のスタッフに尋ねられていたが、出ない、絶対に出ない、さっきおしっこしてきちゃったから、とデカい声を張り上げていた。そんな声を出せる元気があるなら、おしっこも出るんじゃないかと思ったが、無理だ無理だと言いつづけていた。その口調がおもしろくて、失礼だとは思いつつ、ずっと聞き耳を立てていた。
夕食はハヤシライスのライス抜きパン付き。
読書は絲山秋子「御社のチャラ男」(「群像」2018年6月号掲載)を少しだけ。