「群像」2019年1月号掲載。
旧人類も音声による言語は使用していたが、ホモサピエンスとの大きな違いは、ホモサピエンスは直接的な情報の交通だけでなく、比喩という表現が可能であるということ。この、置換して表現するという技術(って言っていいのかな)を実現するは、言語の根幹であるロゴス的思考だけでなくレンマ的思考が必要。で、言いかえることでより豊かに表現するという技術の発展形として芸術が存在している……という理解でいいのかな…。書いていて、なにか違う気もしてきた。
今回の連載の最後の章に「エピローグ」とあったので、あれ、と思ったら最後に「第一部了」とあった。ありゃー、ものたりない感じで連載終わりですか…それとも、きちんと第二部につづくのだろうか。目次などには「最終回」という記載はなかった。「〈世界史〉の哲学」とともに、思想系2大連載としてずっとつづけてほしいなあ。