五時四十分起床。晴れたり、曇ったり。空の表情よりも一戸建ての念入りに手入れされたりやや放置気味だったりとさまざまな状況の庭から漂う花々の香りのほうにばかり気を取られる。
日中は仕事。
夜はランニングへ。薄くて柔らかな印象の夜の闇の中に花の香りが漂っているが、数週間前とはまったく違っている。ジャスミンの香りはほぼなくなり、バラが強くなってきた。黒い猫を見かけた。闇より強い黒だから、はっきりわかった。ツヤツヤとした毛並みが街灯の光を反射していたからかもしれない。
読書は片岡義男「窓の外を見てください」。さっさと読む気になれなくて、ほんとうにのんびり、少しずつ、考えながらというより、その都度感じながら、読んでいる。