わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

詐欺師と「うたげ」

 六時起床。初夏らしい朝日のまぶしさ、と思えば次の瞬間には雲に日の光が遮られ、東向きのリビングはたちまち薄暗くなり、夜用のカバーをはずして起こしたばかりのインコのコッちゃんも一瞬ゴキゲンにつづけていた囀りをやめてしまう。だが光が戻れば、いや、戻らなくても、また囀りはじめ、よくわからない人語の真似もしはじめる。換羽のつらさからようやく脱却できたようで、今朝は特に機嫌がいい。

 午前中は掃除。午後はランニングへ。日中に走るのは何ヶ月ぶりなのだろう。わからない。夜のランニングも楽しいのだが、日中は花々の鮮やかさを夜よりしっかり楽しめるし、散歩中の犬たちと何十度もすれ違えるといううれしさもある。小さな虫や、風に乗って散らばる雑草や木々の種子が多いのがちょっと大変だが、視覚的にも嗅覚的にも、昼の方が数段おもしろい。和田堀公園善福寺池をぐるりと一周、17kmくらい。

 夜はドラマ「コンフィデンスマンJP」の特別編を観た。この作品は長澤まさみの吹っ切れた演技と何度もドンデン返しのあるストーリーが好きで、珍しく全話きっちりと観た。映画が公開中だが…あとでネットかテレビ放送で観ると思う。

 

 

 

 三浦雅士『孤独の発明 あるいは言語の政治学』。「群像」の連載でも読んでいたから読むのは二度目ということになるが、かなり手を加えられているようだし、時間も経過しているので、完全にではないが新鮮な気持ちで読める。額田王大海人皇子の歌のやり取りに観る社会性、「うたげ」の機能、そのコミュニケーションの「後付け」感、これは何度読んでもエキサイティング。人間の本質は、太古だろうが現在だろうが、たいして変わらないのだろう。

 

孤独の発明 または言語の政治学

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考える身体

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主体の変容―現代文学ノート (中公文庫)

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私という現象 (講談社学術文庫)

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