五時四十分起床。右手首から腕にかけてが痛む。この季節恒例の腱鞘炎だろう。毎年梅雨から夏にかけて急に悪化し、秋になるころには落ち着く、という流れがお決まりなのだが、今年は少し早いようだ。少しでも改善したくてペンの持ち方を見直したり、正しく握りやすい六角形の鉛筆をしばらく使ってみたり、と努力はしていたが、効果は今ひとつなのかもしれない。今朝から痛み出したのは、大きな低気圧が来て明日は空が大荒れになるという予報があるからかもしれない。気圧や湿気に、ぼくの右手は敏感に反応するのだろう。確信はないが。
午前中は書斎で作業。午後は小石川で打ち合わせ。
戻ってからも仕事。少しでも手首に負担のかからないペンを、ということで、久々に万年筆で作業してみた。鉛筆よりさらに負担がなさそうだが、取り回しは鉛筆より悪い。打ち合わせでもここ数カ月は鉛筆を使ってメモしていたのだが、明日からは低粘度インクのボールペンかサインペンに変えようかと思っている。
片岡義男「窓の外を見てください」(「群像」2019年5月号掲載)読了。日常の中に潜む物語に気づくことの楽しさ。偶然を物語にコンバートすることの面白さ。この作品の魅力は、これに尽きるな。ま、本作には日常的な視点が満ちてはいるものの、織り込まれたエピソードはどれもかなり恣意的、そして会話も油抜きをしてあるのだけれど。