「群像」2020年1月号の新年短篇特集に掲載。例によって自身の波瀾万丈の恋愛人生を題材にした私小説なのだが、数十年を一気に駆けぬけるような展開だというのに、その一瞬一瞬の感情が、たいして描写されてもいないにもかかわらず、克明に伝わってくる。そして構成の妙。御年九十七歳で、このクオリティか…。
「群像」、今号から「文×論」の雑誌にリニューアルした。毎号、「論点」というコーナーが設けられるみたい。今月は、面白いところでは僕もメルマガを読んでいる星占いライター(占い師とは本人は言っていなかった気がする)の石井ゆかり。