数日前からちょこちょこと読み進めている。オースターの作品に出会ったのは、大学生の頃だったか、それとも社会人になってからか。確か、ニューヨーク三部作の最高傑作と言われる『幽霊たち』を読み、その後、本作、そして『鍵のかかった部屋』と読んだような記憶が。久々に読み返したくなって本棚を漁ったが、『幽霊たち』しか見つからない。仕方ないので他の二冊は古本で買った。
メタ小説っぽい部分、文体の実験、主人公のキャラクターを幾重にも重ねて設定していく、これまた実験的な手法…。とにかく、どのページをめくっても文学的な刺激に満ちていて面白い。