わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

十九時の西荻窪/オラファー・エリアソンの、世界を変えるチカラを秘めた現代アート

 五時五十分起床。夢の中で誰かを助けた。助けたということだけは覚えているが、誰を、どのように助けたのかが思い出せない。命を救うのではなく、アイデンティティの崩壊を食い止めた、という感じだ。だが、詳細がさっぱり思い出せない。

 仕事。妻の公式サイトのリニューアル作業を進める。ほぼ目途が立った。

 十九時過ぎ、三十分ほど西荻界隈をウォーキング。駅前は閑散としている。この時間になるとほとんどの商店がシャッターを下ろし、灯りを消し、沈黙しはじめる。一部の飲食店とスーパー、そしてコンビニだけが店を開けている。隣の店はシャッターをきっちりと締めているというのに、大半の飲食店は窓もドアも開け放ち、お客は離ればなれに座っている。通行人はまばらで、みな早足だ。家路を急いでいるのか。一筋、二筋と道を外れると、たちまちランナーが増える。人がまばらになっている時間を狙って走る人はみな、いわゆる「にわか」ではなく、走り慣れた人であることが、フォームやペースからわかる。すれ違いや追走のリスクをあまり感じないからだろうか、マスクをして走る人は一、二割といったところか。もちろん、ディスタンシングには気を遣っているのだろう。

 夕食は鰤の塩麹焼き。うまし。

 

 食事しながらEテレ日曜美術館」の再放送。「オラファー・エリアソン ひとりが気づく、世界が変わる」。松尾キッチュ貴史と上白石萌歌ちゃんが、公開中止となった会場でアートを体感しているのだが、もう、これがかぎりなく遊びに近い。光、翳、重力、水、自然といったエレメントが作意と美をまとった、という感じの現代アートを、笑顔で満喫している。それぞれには社会性の強いメッセージが間接的に込められている、とエリアソン自身が語っている。ぼくは「美が人々の意識を根底から変えていく」という考え方が好きだ。作品でダイレクトにメッセージを発信するのは、いわば対処療法。そうではなく、もっと深いところから、人間が本能的に美を求めることと、平和な世界を求めること、楽しさを求めること、といった特質を芸術によってうまくつなげていくことこそが、社会のひずみや環境問題の解決につながっていくのだ、とぼくは本気で思っている。エリアソンの作品は、おなじような考えに立ってつくられたのかな、と感じた。

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『オラファー・エリアソン ときに川は橋となる』(フィルムアート社)

 

画『オラファー・エリアソン視覚と知覚』DVD

 

→オラファー・エリアソンの作品はこちら。