わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 現代篇① 資本主義とエディプス化」

「群像」2020年8月号掲載。近代篇で終わってしまったような雰囲気が少しあったのでガッカリしていたのだが、しっかり現代篇がはじまってくれたのでうれしい。

 20世紀の思想はフロイトと始まったといってもいいのかもしれない。第1回は、フロイトエディプス・コンプレックスと資本主義の本質の接点を探るところから始まっている。フロイトの転向や奇行(詳しく知らなかったけど。フロイトは学生時代に『夢判断』と、入門書を少し読んだ程度)が父親の異性に対する不道徳なふるまいに対する無意識の反応に端を発するという考え方は読んでいてエキサイティングだった。近代篇で展開されたプロテスタンティズムと資本主義の関係とフロイトエディプス・コンプレックスがどうつながっていくのか、は次回以降で触れるとのこと。

 

群像 2020年 08 月号 [雑誌]

群像 2020年 08 月号 [雑誌]

  • 発売日: 2020/07/07
  • メディア: 雑誌
 

 

 

〈世界史〉の哲学 近世篇

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〈世界史〉の哲学 東洋篇

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〈世界史〉の哲学 古代篇

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〈世界史〉の哲学 イスラーム篇

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