わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高山羽根子『オブジェクタム』

 ちょっと前に買って積ん読していた短篇集。まずは表題作。語り手の、小学生の頃の祖父との思い出がつづられているのだが、その思い出がかなり変わっている。祖父は実は、町内で話題の、ゲリラ的に掲出されている謎の壁新聞の作り手だった。語り手の少年はそのことを偶然知り、家族にも友人にも内緒のまま、祖父の新聞づくりを手伝うことになるのだが…。地味で平易な文章だが設定も視点もユニークで、作品世界にグイグイと引き込まれてしまう。

 

 

オブジェクタム

オブジェクタム

 

 

 

首里の馬

首里の馬

 

 

 

居た場所

居た場所