今朝も変わらず五時四十分起床。寝違えた首の痛みはかなり和らいでいるが、それでも朝のカラダのこわばりは治りかけたところを強制的にぶり返させてしまう。起き上がるや否や、首を庇うことになる。だが血が巡りはじめているのか、身支度を進めるといつの間にか痛みは消えている。顔を洗う時に、う、と苦悶の声が漏れ出すこともない。とはいえ、相変わらず可動域は狭い。こまめにストレッチをしよう、とNHKの健康番組の締めの言葉のようなスローガンを自分に投げかける。
予報ではまた雨だという。週末の降雨というのがもう何週間もつづいているそうだ。こちらは首だけでなく右のふくらはぎも痛めているから、この雨はランニングをお休みしてケガの治療に専念するにはもってこい、むしろ幸運と思っている。とはいえ、走れないのはつらい。精神的なつらさだけではない。動かないことによる弊害がちらほらと出はじめている。その最たるものが首のこわばり、肩甲骨のこわばり、肩凝り、といった症状なのだろう。八時から一時間だけ仕事を進めたが、九時からは、雨が降る前に、とウォーキングに出かけた。ほぼ小走り、というペースで5km。軽く汗ばむ。腕振りを意識していたが、はたから見たら気持ち悪く映ったかもしれない。敬愛する古井由吉は午前中に長めの散歩をするのが日課だったという。高齢になる前は走っていたそうだ。ちょっと意外。自分も古井さんになったつもりで…とは、かなりおこがましい。
帰宅後、掃除。いい加減な朝食でいそいそと歩いたからだろうか、エネルギー切れになったようで、倦怠感に襲われた。しばらく仕事せずに休む。そして昼食後、再開。ようやくだるさが取れ、脳味噌のエンジンもかかってきた。
十七時三十分、営業終了。コーヒーとすあまで休憩。その後はダラダラと読書したり、首の対策でYouTubeを使ってヨガをしたり。
夕食は納豆オムレツを食べた。
読書は今日も古井由吉『楽天の日々』。自作の解説の章を読み切った。そうか、ぼくの好きな『野川』は最後の長篇だったのか。それから、「群像」2021年4月号掲載のエッセイなど。