五時四十分起床。桜が散ったかと思えば、もう初夏の色が濃くなってきた。しかし空の色のほうは相変わらず霞みながら拡がるようで、春の曖昧さと微妙さを引きずり続けている。家のなかは東側や南側と北側とで室温がまるで異なり、東に面したリビングではついTシャツ一枚になるたくなるが、西側の書斎では一枚はおりたくなる。さすがに暖房を入れる機会はなくなったが、連休の前に、一度くらいは冬に戻ったような日があるのかもしれない。
午前中はせっせと掃除。作業でじわりと汗ばんでくる。
午後は妻と新宿へ外出。中央線はコロナ禍前の休日よりは空いていたが、最近の休日としては比較的混んでいた。十数年前の休日はこれくらいだったような気がするが、どうだろう。
小田急百貨店のパンのイベントへ。どんぐりの粉を練り込んであるというカンパーニュなど購入。伊勢丹ではヨウジヤマモトとワイズのポップアップを観た。どちらもレディスメインなので、いいよね、うん、で終わってしまった。ついでに妻の茶碗を新調したかったのだが、いいものが見つからず。フランスをテーマにした物産展のようなイベントも覗いてみた。とんでもなく人が多くてびっくりしたが、みんな外出やイベントに飢えていたようで、楽しそうにブースを覗き込み、あれやこれやと買い込んでいる。ぼくらもジビエと熟成肉の専門店で極厚なローストポークのサンドイッチとクロケットを購入。その後、世界堂で画材など買ってから帰宅。帰りがけに荻窪ルミネに出ていた期間限定ショップで台湾カステラ。こちらは帰宅後すぐに食べたが、高円寺の新カステラとは少し違う食感。やや密度が高く、弾力も強い。味も少しこちらのほうががしっとしていたかも。妻がTwitterにアップしてくれた。
地元の駅に台湾カステラ屋さんが来てたので今日のオヤツに。ほほー、高円寺の新カステラとはだいぶ違うのね。これはこれでおいしかったです😋 pic.twitter.com/5myZzw1B1K
— 梶原美穂4/15-24ねこの引出し・愛しのシャムネコ展参加 (@kajiyon) April 9, 2022
ポークサンドとクロケットは夕食で食べた。ポークサンドは肉の食べごたえ満点、という感じ。くどすぎない程度に肉の熟成したうま味を楽しめる。そしてクロケットはライスコロッケ風だった。衣の内側はチーズも加えたリゾットになっていて、濃厚。しっかりしたうま味。
伊勢丹のおフランス展で買ってきたローストポークサンドとラグーとトリュフのコロッケ。晩ごはんにします😋 pic.twitter.com/vSze51fh5p
— 梶原美穂4/15-24ねこの引出し・愛しのシャムネコ展参加 (@kajiyon) April 9, 2022
前田司郎『誰かが手を、握っているような気がしてならない』。神と人との初めての接触が、やたら俗っぽく、それでいて超越者的に描かれていておもしろい。
鷲田清一「所有について(13)」(「群像」2022年5月号掲載)。章タイトルは「《所有》をめぐる患い」。所有という概念がズレたり消失したり、といった精神疾患の面から所有の本質を探る試み。前号まではひたすら観念的な論考がつづいていたが、精神疾患や神経症からのアプローチに切り替わった。