迷子になって遅刻する夢を見た。五時四十分起床。
曇天。朝の空は灰色ではあるが比較的明るく平坦で雲の位置も高そうに見え、雨が降り出しそうな気配はまだない。だが、午後には降り出すという。妻は午後から、東日本橋の「猫の引きだし」で開催されており、妻も出展しているシャム猫展に顔を出すという。お客様が来るのだそうだ。ぼくも同じタイミングで外出し、すぐそばの蔵前にある「イワオギャラリー」で開催中の藤井ユカ展「Like Planets」を見てきた。あいにく雨は降りだしてしまったが、小降りなので気にする必要はない。藤井ユカさんは、ぼくが敬愛するDavid Sylvianのクリエイティブ・パートナーで、彼のジャケット・アートなどを担当している写真家。彼のレーベル「サマディサウンド」の創立スタッフでもある。写真はいずれも80年代、デヴィッドが若かった頃の彼のポートレートが中心。どれも見たことがある作品ばかりだったけれど、大判のプリントで見るとまた違った雰囲気になり、小さな写真では気付かなかったものも見えてくる。
夕食は中華弁当を食べた。
髙橋陽子「川むこうの丘」読了(「群像」2022年5月号掲載)。肺の病気で結婚し子どもを産みたくても今はできない主人公、そして彼女が見る夢に出てくる、どうやら彼女自身らしい、たくさんの子を産み落とした犬。その対比が切ない。