わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

いつの間にかいつもと同じ

 四時五十分、外の明るさで目が覚めた。日の出はまだだろうが陽射しは地平から漏れているようで、家々が連なるこの東京でも、それなりに空を、薄暗くではあるが照らしてくれる。その微かな明かりに目が反応してしまった。二度寝を決め込んだが、五時二十分にもう一度目が覚めた。もう眠れないだろう、と観念して起き上がる。早く起きた分だけ身支度は緩慢で、だらだらと着替えたり顔を洗ったりしているうちに、いつの間にかいつもと同じ時間になった。

 仕事。三十分だけ新しい事業のアイデア出しをしてから、別の案件に取り掛かる。昨夜、あらかた終わらせておいたので、確認や推敲という段階。これも一時間で終わらせることができた。その後はさらに別の案件。やることはそれなりに多い。この忙しさが心地よい。

 夕方、妻とウォーキングへ。まだ暑さがしぶとく残っているが風が強いのでバテるほどではない。梅雨は明けたというが、空の色はまだ初夏のそれで、真夏の入道雲は見つけられず、春先によく見る綿を薄く薄く引き伸ばしたような雲が霞みながら広がったりちぎれたり、不思議なカタチをつくったりしている。

 夕食はカレーを食べた。食べながら「アメトーーク」の菓子パン芸人を観た。懐かしい商品ばかり。新しいモノは全然知らないなあ。

 

 井戸川射子「この世の喜びよ」(「群像」2022年7月号掲載)。ショッピングセンターの喪服売り場で働く既婚の、五十代くらいだろうか、女性の日常。