「群像」2022年11月号掲載。大江の言及するスピリチュアリズムは現代において広がっている、いわゆる「スピリチュアル」と共通点をもちつつ、信仰をより深い歴史的なところまで、既存の宗教観を基づきつつもなるべくそれを排除しながら掘り下げていく、ということだと思っていたのだけれど、この評論を読んで考えが変わった。現代のスピリチュアルに対しては批判的、否定的で、よりピュアな信仰の源泉をダンテやイエーツに求めようとする試み、と考えたほうが自然な気がする。
▼このへんが言及されていたり、考察されていたり、引用されていたり。