あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
いつもと変わらず五時四十分起床。初日の出を拝む気にこそならなかったが、朝日がリビングの窓に差し込みはじめた頃に、葵と一緒にベランダから外を眺めつつ、陽を浴びてみた。葵、目を細めて喜んでいる。
雑煮を食べてから、妻と近所の荻窪八幡へ初詣。新春のご祈祷をしていただく。その後、歩いて十五分のマンションに住む義父母宅へごあいさつ。おせちとお寿司をごちそうになった。うどんやら米やらカレンダーやらをたんまりいただいて帰宅。
実家で新年会。みんな元気でお正月迎えられてよかったなぁ。今年も一年健康で楽しく暮らせますように。 pic.twitter.com/TsrUsGo1ZQ
— 梶原美穂1/14-22お話の中の猫展参加@梅猫庵・梅ヶ丘 (@kajiyon) January 1, 2023
例年なら二日にウチの実家がある古河に帰るのだが、感染者数が東京では(年末年始は数字上では減っているものの)増えていること、そして父が四年前と三年前に膀胱がんの手術を受けてまだ経過観察中であることを考慮して、今年も帰らないことに。夏のほうが帰りやすいかな、と考えている。
夜はのんびり過ごした。
保坂和志「鉄の胡蝶は〜(53)」(「群像」2023年1月号掲載)。相変わらずの迷走、そして社会の捉え方や考え方に対する違和。そこが読み手である自分と重なる部分と外れる部分との差が異様に激しい。おそらく狙って(あるいは無意識のうちに)そうしているのだろう。本作は、肯定と反抗(否定ではない)の往復で成り立っているのかもしれない。
鷲田清一「所有について(20) 形式的なものと自己関係性」(「群像」2023年1月号掲載)。カントの、所有(権)に対する考え方。肉体的・現実的な「持っている」という感覚に主軸が置かれる「感性的占有」、そして観念的・法的な所有であり、自己が外部に対して「持っている」と宣言することで成立し、そこに肉体的な所有や自己との距離などは関係していない「可想的占有」の二種類による分類はわかりやすい。