五時四十分起床。朝日がまぶしいと思っていたら九時頃には曇りがちとなり、湿度も高く、雨が降るほどの暗さ重さ低さではないものの、これは梅雨が近いな、と思わせた。辺りではすでに紫陽花が咲き、枇杷も色づきはじめている。
仕事。朝イチで経営関連のことを済ませ、掃除をしてから銀行回り。午後は郵便局だの買い出しだの。動くたびに汗ばむ。夕方からはコシを据えて作業。某案件の原稿をひたすら進めた。
川内有緒「ロッコク・キッチン(5)」(「群像」2025年6月号)。原発事故のあった周辺でのエピソードは、どうしても感傷的になりがち…なのかと思ったが、むしろ事故とそれによる復興は、土地が持っていた思い出のカギとなる要素、たとえば風景やら通った学校の校舎やら通学路やら…をリセットすることになるため、それによって記憶をも消してしまう。



