いつもどおり六時三十分起床。夕べは一雨降ったようだ。外廊下が雨に濡れ、小さな水たまりができている。手すりの先に広がる灰色の空に、一瞬セグロセキレイのシルエットがかすめた。
某飲料メーカーのコピーやその他もろもろ、いっしょくたにこなしていたらいつの間にか夜になってしまった。
夕食後、夜の散歩に出かける。西荻窪の駅のそばで、小さなころの麦次郎をちょっと毛深くしたようなシャム柄の仔猫を見かけた。どうやら界隈では人気の野良ちゃんらしく、通り過ぎるひとからつぎつぎと声をかけられていた。飼われていなくても、愛されることはできる。だが、この子にもほかの野良猫とおなじように、ちょっぴり過酷な一生が待っているのはたしかだろう。すべての野良猫に、幸せになってほしい。