わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

時が経つにつれて青空のほうが

 五時四十分起床。心地よい初夏の朝、という感じだったが、書斎で仕事を始め、黙々と某案件の校正作業を進めていると、時が経つにつれて青空のほうが多かった空が曇りがちになり、やがて雲だけになり、夕方にはポツリポツリと、そして時折サーッと微かだが妙に耳に付く音で、雨が降りはじめた。届け物があって妻と義父母宅に向かう途中での雨だ。当初は郵便受けに入れてすぐ戻ろうと行っていたが、雨足が強まったら困るので、傘を借りることにした。傘は古いものだったそうで、そのまま処分してほしいと言われた。古いと言えどぼくが借りたのはほとんど使われていないようだったので、このまま使うことにした。ずいぶん前になくなった妻の祖父のものらしい。

 夕食は牛肉とトマトとセロリの炒め物。平野レミ考案のレシピ。何度食べてもおいしい。

 

 古井由吉楽天の日々』。今読んでいる章は少しずつ時代がさかのぼり、とうとう阪神淡路大震災の翌年あたりまで来た。どうしても東日本大震災と重ねて読んでしまう。共通する部分も多い。

 

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深い森

 五時四十分起床。カラリとしているが気温は高い。

 仕事。午前中は某案件の資料の読み込み。午後はその案件の取材のために流山おおたかの森へ。秋葉原から電車でわずか30分の場所に、こんなに深い森があるとは。

 

 読書は、なぜか読みたくなってつくばエクスプレスの車内で三木清『哲学入門』。高校生の時に読んで、こういう方向のお勉強をしたいと本気で思った一冊。結局、獨協の外国語学部に進んだが、哲学・思想・文学系のゼミに入って(当時は外国語学部の中にそういうゼミもあって選べた。今は知らんが)この方面の勉強ばかりしてた。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日より今日のほうが

 五時四十分起床。昨夜のランニングの疲れを軽く引きずっていたが、朝日の鮮烈さがそれをすべて消し去ってくれる。昨日より今日のほうが台風一過という感覚が強いのはどういうわけだろう。

 午前中はマンションの総会。終了後は共有部分の清掃。ビワの木から実を収穫し、各戸で分けた。

 午後は妻とウォーキング。荻窪界隈をうろうろと。蜂蜜の専門店「ラベイユ」で東京産の蜂蜜を一瓶購入。妻は店頭で、遠心分離機を使ったミツバチの巣からの蜂蜜絞り体験をさせてもらった。ぼくは大学生の頃に農家の友人宅でやったことがある。

 夕食はカレーをリメイクしてトマト風味を強くしたものを食べた。

 

 読書は古井由吉楽天の日々』を少し。タラタラと少しずつ読み進めている。呑気さと鋭さが同居した文体。ちょっとやそっとじゃ真似できない。

 

 

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仕方ないといえば仕方ない

 五時四十分起床。台風一過。明るい日差し、カラリとした空気。この雨で紫陽花は一気に花開き大きくなった気がするが、一方で子育て中だった野鳥たちのその後が気になる。自然の摂理、仕方ないといえば仕方ないわけだが。

 午前中はせっせと掃除。午後は義父母宅へ。とうもろこしをいただいてきた。義母は妻とピクミンウォークの話で盛り上がっている。

 夜はランニングへ。12km。明るい月、涼やかな夜風。明日は満月だそうだ。

 

 石沢麻依『貝に続く場所にて』読了。東日本大震災は都市開発や文明文化の歴史の人との大きな節目であり、長い目で見れば風化はやむを得ないのかもしれないが、少なくとも数十年の間は人々の記憶に確かに刻まれ、被害跡は展示物や記録として編集され残り続けると思っていたのだが、この作品で描かれているのは、現実と記憶、現実と記録が曖昧になった世界だ。ぼくが「残る」と思い込んでいたのは、実は史実だけであって、その背後にある大量の人々の想いやそれまでの人生は、曖昧のまま残ったり消えかけたりを繰り返しつつ、少しずつ失われていく。その、失われていくものが本作では描かれている。ただ、失われることは、曖昧に引きずる悲しさに決着を付けるということにつながる。その、やや不器用な決着の流れ、ナリユキこそが、ぼくらが伝えるべき、守るべき、ものなのかもしれない。ここで役立つのが文学というジャンルなのだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

直撃や上陸ではないというのに

 五時四十分起床。雨は強弱を変えつつ降り続けている。六月に台風というのはこれまで経験したことがないかもしれない。直撃や上陸ではないというのにこの強さとは、地球がおかしくなって……とステレオタイプな意見をついつい口にしたくなるが、実際のところはどうなのか。

 仕事。比較的状況は落ち着いている。雨を気にしながらマイペースで作業。

 十三時、リモートで打ち合わせ。大きな会社にいる方々は、早く帰るように言われているようだ。

 夕方あたりから、警報が出始めた。大雨、そして家の裏手を流れる善福寺川の洪水。十数年前はゲリラ豪雨で氾濫したこともあったが、治水されたのでかなりの雨量に耐えられるようになったらしい。それでも多少は心配になる。

 

 石沢麻依『貝に続く場所にて』。登場した主要な人物(と犬)がみんなでゲッティンゲンの街と森を散策する。そこには二人の幽霊も……。

 

 

 

今日の事件簿

  • びっくりするほどゴミが出た事件
  • カルオコ事件
  • ブックオフ960円でした事件
  • 確認できました事件
  • いい感じの仕上がりですね事件
  • ひさびさのアジフライ事件
  • Apple Watchのベルトを替えた事件

 

 

 

こんなに騒がしくちゃ、二度寝できない

 五時四十分起床。騒々しくてトンチンカンな夢を見たようだが、内容はさっぱり思い出せない。こんなに騒がしくちゃ、二度寝できないな。四時半ごろにそう思いながらトイレに行ったのだけは覚えている。

 仕事。某案件のアイデア出しを少し進めてから銀行へ。区民税の納付など。あちこちでアジサイが鮮やかに咲いていた。

 午後は別の案件の修正対応などを済ませてから、アイデア出しを再開。ひねりだす、絞り出す。そんな感じの作業。

 夕食を摂りながらNHKの「解体キングダム」。浜松町の某駅センタービルの解体。高層ビルの解体はかなり高度な技術が必要。だが、最終的にはヒトの力による部分が大きい。おもしろいなあ。

 

 石沢麻依『貝に続く場所にて』。幽霊と普通に会話をしたり、メールでやりとりをしたり。このあたりが、本作を読み進めるにつれてどんどん混乱していく理由。その混乱がすごく楽しい。