2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧
太平洋戦争中につくられた米軍秘密文書、村上春樹ってエンタメ性高いよなあ。
七時起床。終日、某生命保険会社企画など。 午前中、ちょっとだけ事務処理のために銀行へ。夏の陽射しより先に、蝉が響かせる夏の声がちらりほらりと。 義父母にスイカと卵をいただく。
今さら、という感じだが、加藤典洋の評論を読んで興味をもった。 とにかく登場するあらゆる存在が何かの象徴に思えてくる、そんな文体。軽いのだけれど、重いんだよなあ。そのわりには、主人公が孤独な少年のステレオタイプだったりするのでちょっと拍子が抜…
八時三十分起床。トイレやら寝汗やら花子ゴハンやらで四、五回は起きたが、十時間は眠った計算になる。今日もまた、眠り過ぎによる頭痛はない。 午前中はパン屋「ムッシュ・ソレイユ」と西荻の西友へ、散歩を兼ねた買い出し。梅雨明けの空はまだ雲が多く、青…
解説を読んだら、その評者はやはり男女の、結婚についての物語であると分析していた。おまけにオイディプスの父殺しまで引っ張り出している。うーん、ぼくとは全然違う読み方だなあ。
九時起床。夕べは一時三十分に寝た。七時間三十分寝たことになる。以前は六時間以上眠ると決まって頭痛に襲われた。ところが、今朝はそれがない。長時間の眠りを身体が要求しているからだろう。疲れている、ということか。昨年の夏より疲れていると感じるの…
小島は記憶の本質に迫りたかったのだろうか。 主人公の老作家の家庭は、さまざまな形で「記憶」と接している。いや、(老作家以外は)問題を抱えている。小児麻痺で障害をもち、アル中と記憶障害で実年齢より十歳も若いころで記憶が停止している状態の、厄介…
七時起床。空の表情は昨日とおなじだ。かいた寝汗の量もおなじだ。 午前中は某生命保険会社のパンフレット企画。午後は霞が関の某IT企業で打ち合わせ二本。行き帰りで大いに汗をかく。帰る道すがら、無性にレザン、すなわち欧風ブドウパンが食べたくなり、衝…
過去の思い出をすっかり忘れている妻。ふたりは新宿の脳外科病院で診察を受ける。 そうか。アル中の障害者の息子・良一は、将来の介護の不安という未来を、そして妻の健忘症は共有していたはずの過去が消えることの不安、というわけかな。ふたつの不安にはさ…
七時起床。暑いが、雲は厚い。 午前中は小石川で打ち合わせ。桜並木で、しゃがみ込んでいる親子を見かけた。ランニングを着た子どもは虫かごを持っている。もう夏の虫が採れるのだろうか、と思いつつ横目でその親子を眺め、彼らの横を通りすぎた。その瞬間だ…
最終章。老作家は、保坂和志らしき小説家から、飼っていた猫が死んだためにメソメソしている、という話を聞く。その後、物語は痴呆がかなり進んだ妻との日々、そこで交わされた様々な会話がつづられる。その合間にも、アル中の息子の影がチラチラと差し込む。
これも書評を読んで気になった作品。エッセイなのか創作なのかよくわからん部分があるらしいが、それって私小説ってことじゃないのか?墓の話作者: 高橋たか子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/04/21メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る
何年前だったかな、三島賞受賞で気になっていた作家の久々の新作。大江+中上+クレオール文学+カフカ、って感じみたいだ。森のはずれで作者: 小野正嗣出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/06メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (14件)…
傑作らしい、という書評を読んで。佐川作品ははじめてだな。銀色の翼作者: 佐川光晴出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2006/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (18件) を見る
本当の誕生日である。 七時起床。曇りがちではあるが、久々にお天道さまを拝むことができた。陽射しを受けたリビングに掃除機をかけると、拭き出す汗が止まらなくなった。梅雨明けは近いか。九州、四国は明けたらしい。水害の被害にあった方々は、これで大雨…
息子の離婚問題を担当した弁護士の事務所を訪れる老作家。事務所のドアに向かう階段を昇る途中で老作家の頭の中にふと甦った記憶の部分がおもしろかったので、引用。 その時、誰かにいわれたことが浮かんだ。 「どうしてあなたの小説の中では、主人公が怒ら…
今日、戸籍上では三十七歳になる。だが生まれたのは明日らしいからややこしい。詳しくは http://d.hatena.ne.jp/catkicker001/20050725を参照。 七時起床。妙にトイレが近い朝。夜中も二度ほど小便のために起きた。そのたびに花子の眠りをさまたげてしまい、…
転院を済ませた息子は、初日から、いつになったら退院できるんだと叫びつづけている。
雨音で何度か目覚めた。蒸し暑いのにどこか寒々しく空疎な感じがする。あらゆるものを拒絶する音に聞こえたのは、梅雨が長引き雨雲が夏の空を拒んでいるからだろうか。七時起床。 陽の光を拝めないとつらくなるのは、ニンゲンや農作物だけでなくわが家の猫と…
テーマは「バロック」。たんなるバロック文化のなぞりなおしではなく、奇異なる様式美を山本耀司なりに解釈して生まれたダンディズム、といった印象のラインナップ。コレクションで目を引くのは黒地に白い☆を並べた、安倍晴明が見たらよろこびそうなデザイン…
八時三十分起床。起きざまにテレビをつける。ニュース番組で九州地方の水害のレポートをしていた。もう何日、このような映像を観ているのだろう。痛む心で梅雨明けを願うばかりだが、空はあいかわらず灰色の雲に覆われたままだ。 午後より外出。渋谷西武、新…
Tungsten Cは大変気に入っているのだが、PDAで音楽を聴きたいという欲張った気持ちがあり、先日予備機としてオークションで落札しておいたものをしばらくメインで使うことにした。以前使い勝手はまったくおなじだった姉妹機のNX73Vを使っていたことがあるの…
ようやくアル中が原因で記憶に障害が生じている息子の転院が決まる。介護の 手間が省けることに安堵しつつも、息子との「家族」としての関係に不安を感じる老夫婦。
昨夜は目覚ましに触れることなく、つまりセットせぬまま床についた。土曜は予定がないのだから必要ない、と短絡的に考えてのことだ。金曜の夜、翌日仕事をする必要がないときは必ずそうしている。しかし翌朝はいつもどおり七時に起きることが多い。花子に起…
覚書として。直前まで使っていたマシンのバックアップデータから、AddressDB.pdbなどのPIMデータを、移したい機種にインストールすればよい。
話はいつしか一人目の妻との出会いのエピソードへ。いや、その前に胸の病気で亡くなった姉のエピソード。まったく感情的にならず、淡々と、そして時折主格を混乱させながら物語は進む。日常の中に悲劇が紛れ込んでゆくのだが、それを悲劇として描かない。老…
七時起床。目覚めてから一、二時間のあいだはティッシュが手放せなくなる。鼻水だけではない。痰がひどい。通りすがりに見知らぬオヤジがカァーッ、ペッとやるのを見て不快に思いつつ、なぜそんなに痰が絡むんだろうと疑問に思うことがあったが、おそらくは…
自分が二年間も入院していることを忘れてしまう息子。ところが老作家である主人公は、戦中の、息子を身ごもらせたときのことも、鮮明とは言いがたいが、覚えている。記憶を軸にすると、たちまち時間という概念が混乱してくる。時間を軸にすると、登場人物が…
生活のリズムは健康なときにかなり近づきつつある。七時に起き、身支度と片づけをしてから仕事。さほど立て込んではいないので、風邪ボケした脳と手先(昨日は異常なくらいミスタイプが多かったのだ)を限界以上に酷使する必要がないのは幸いだ。しかし、そ…
七時起床。医者の薬が効いているのだろう、熱は引いた。徐行運転するような気持ちで仕事にとりかかる。だが脳みそのキレが今ひとつ甘い。咳と鼻水のせいだろうが、集中力も持続しない。十七時ごろに切り上げ、横になった。