わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2010年

【文学】 小説のことばかり考えていた気がする。昔は物語性の強い作品が好きだったけれど、ここ数年は、物語として破綻していたり、物語ってなんだよって感じの作品に惹かれた。しばらく遠ざかっていた海外文学をふたたび読みはじめたのも大きな変化。 古井…

円城塔「これはペンです」

叔父と姪の関係が、科学と言葉の関係に見えてくる。 それにしても、ぜんっぜん読み進まん…。新潮 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 16回この商品を含むブログ (18件) を見る円城塔の作品はこちら。

気がかりなことばかりを抱え込んだままで

六時起床。麦次郎の体調不良、年末に中途半端なままになってしまった仕事、と今ひとつすっきりしないことが重なった年末。クリスマス気分も正月気分も、ギリギリのところでひとまず人並みに満喫できたかできないか、そんな状況がつづいている。 ひたすら大掃…

夜間対応

六時三十分起床。終日、大掃除。 夜、麦次郎の様子が少々おかしい。動きがにぶく、食欲がない。口をモゴモゴと小さく動かしている。これは吐き気があるときのこの子のクセ。気持ち悪そうだ。背中をさすってやると、胸の裏側あたりにくると必ずつらそうな鳴き…

円城塔「これはペンです」

「新潮」1月号掲載。読書中に風呂のなかで寝ちまったので、あまり読み進んでいない。 狂気の本質とは冷静さなのではないか。教養と探求心から生まれる狂気というものもあるのではないか。いや、あらゆる狂気は理性から生まれると言えるのではないか。そんな…

以上、取り急ぎ

六時起床。仕事する予定だったが大掃除をしないと一度脱いだパンツを翌日もう一度はくときのような気持ち悪さを感じてしまい集中できないので仕事はヤメにして大掃除を優先することにした。さて仕事はいつやればいいのだ。大晦日か。オンもオフもワーカーホ…

円城塔「これはペンです」

「新潮」1月号掲載。今のところ、論文自動生成プログラムを開発したちょっとクレイジーな男とその姪の超理系的交流(文系的要素もあり)、という感じ。書き出しが凄まじいので引用。作品世界の、いや、この世界の、わけのわからなさの象徴。 叔父は文字だ。…

まあ、これはおそらく運命だから

五時三十分、花子にゴハンをせがまれて起床するとカミサンが目覚めていたのかぼくが起きたので目が覚めてしまったのかはわからないが、麦次郎が四時半ごろにゲロを吐いたと報告してくれた。食事にはほとんど手を付けない。昨日は終日調子悪そうではあったが…

今日の事件簿

輸液は根性事件 それで本当に正しいのだろうか事件 で、どんな役割なの?事件 やっぱり「すき家」には縁がない事件 彷徨い彷徨いアンセン事件 足指打撲事件 エアコンの暖房は眠くなる事件

西荻窪「いしかわ」

お好み焼き店。「ひごもんず」のある通りを、青梅街道方面に向かって3分くらいかな。左側にある新しめのコンクリート打ちっ放しのビルの三階。 ふわりとした食感が楽しい大阪風お好み焼きがメインだが、居酒屋風のサイドメニューも充実。お好み焼きはミック…

古井由吉「「が」地獄」

「新潮」一月号掲載。芥川作品における、文章をつなぐ際の「が」の使用について。古井さんが文章の技巧にフィーチャーしてエッセイを書くのって、かなりめずらしいんじゃないかな。新潮 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/12/07メデ…

忍耐だの辛抱だの、およそ猫にふさわしくない言葉ばかりが

今日も六時起床。朝から麦次郎が嘔吐してしまい、カミサンと二人、対応に追われる。輸液。まだ慣れていなくて、どうもダンドリが悪い。おまけに針を刺すとき、ひどく痛がられた。抵抗も激しい。しかしこれに耐えてもらわなければ。こちらも辛抱強くつづける…

「新潮」1月号掲載の高橋源一郎「峠の我が家」読了

『悪と戦う』は何となく初期に回帰しているような印象を受けたけど、本作を読んで、回帰ではなくて新たな方向への第一歩だったんだって改めて思った。新潮 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 16回この…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」読了

「群像」一月号より。ほんの少し奇妙で神秘的、そしてわずかに波乱に満ちたチョコレート工場に勤める男の家族の数十年の歴史が、迷走しながらも淡々と、感情移入されることなく、そしてさしたる感動的なエピソードも挟まれることなく、展開されていく。正直…

カンペキすぎるほどボロクソに

六時起床。ぼんやりとした朝焼けのなか、10年以上乗り続けた結果、サビだらけだわタイヤの空気は抜けっぱなしでまったくはいらないわ、とカンペキすぎるほどボロクソになってしまったが、元旦に下痢を起こした花子や先日腎不全を起こした麦次郎を乗せて動物…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」

「群像」一月号より。妹の小説家生活と不倫…。群像 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る磯崎憲一郎音作品はこちら。

沈鬱な悲愴さと底抜けの明るさと

六時起床。麦次郎が朝から雄叫びを上げている。なにかと思ったらゴハンの入れ物が空になっていた。入れてくれ、とせがんでいたらしい。昨日はほとんど食べなかったので心配していたのだが、どうやら退院できたことがうれしかったのか、興奮していて、あるい…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」

「群像」一月号より。赤の他人の瓜二つからの略奪愛。そして妹の小説家デビュー。中編小説だが、中編の限界を超えたレベルでテキストが迷走している。群像 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 19回この…

だが状況は確実に違う

六時三十分起床。昨日より窓の結露が少ない。真冬を過ぎ、着実に春が近づくころにも、突然結露が少なくなる日があり、そんな日は必ず晴れた陽射しを窓を開けなくとも感じることができ、部屋のなかは暖房がなくても不思議と日だまりの暖かさに包まれているよ…

ぽっとん、ギャハハ

Yahooで紹介されてた。ほしい。

今日の事件簿

皆既月食で猫大興奮、なのか?事件 にわかに活性化事件 3カ月ぶりのハラダさんは楳図かずお風事件 桃太郎ジーンズは10年保証事件 麦次郎に面会事件 桃子は元気事件 そろそろ年賀状書かなきゃね事件 眠い事件

光るはやぶさ

ちょっと欲しい。でも飾る場所がない。高いところに置かないと猫の餌食になる。大人のプラモランドVOL.3小惑星探査機はやぶさ(夜光バージョン)(ロマンアルバム) [ムック]作者: COMICリュウ編集部出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/11/30メディア:…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」

「群像」一月号より。そして失恋。群像 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る磯崎憲一郎音作品はこちら。

麦、再入院

昨夜は夜中に麦次郎の調子が悪くなり、ひとまず落ち着いたから寝ようとしたものの、なかなか寝つけず、しかし一度眠ると安心してしまったのか、めずらしく四時間以上、一度も目を覚ますことなく眠りつづけた。猫の世話をするために、三時間眠ったら一度起き…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」

「群像」一月号より。カカオの話という壮大な回り道をしてから、ようやくもとの設定の世界に戻ってくるのだが…。群像 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る磯崎…

猫の手づくりゴハンについて

シャム猫の麦次郎、肥大型の心筋症の兆候があるということで最近は療養生活をしているのだが、これまでガツガツと食べていたドライフードを最近はなかなか食べてくれなくなってしまった。逆に、猫缶はよく食べるようになった。 猫の身体のことを考えると、猫…

満月に勝る光

仕事でニューヨークに行く夢を見た。六時起床。北の空に灰色の空が切れ目なく広がっている。一見平坦なようだが、よく目を凝らすと細かな雲が鱗状に重なり合っているのがわかる。その重なりが途切れそうな部分が、東からの朝日を微かに、こぼすように、もら…

磯崎憲一郎「赤の他人の瓜二つ」

「群像」一月号より。なんで話がコロンブスだのカカオだのにすりかわってんねん。群像 2011年 01月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 雑誌 クリック: 19回この商品を含むブログ (22件) を見る磯崎憲一郎音作品はこちら。

無理な断捨離は破綻を招く

六時四十分起床。二十分には起きるつもりだったのだが、腹をぴたりとぼくの頬に寄せて眠る花子の磁力と寒さからぼくの身体を遮断してくれている布団の磁力に負けた。今年一番の冷え込みではないだろうか。窓の結露は多い。 身支度とドウブツの世話を済ませて…

ねじめびわ茶

ビワ茶を飲みつづけることで喘息のアレルギー症状が緩和したり便通がよくなったり、という話を聞いたので、一カ月くらい毎日1リットルずつ飲みつづけている。 喘息の発作はでなくなっているが、これは最近保険を使って毎日服用している小青竜湯(漢方薬)の…