わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2014-01-01から1年間の記事一覧

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近世篇14 聖地の受肉」

「群像」2015年1月号掲載。イスラムも中国もモンゴルも征服欲は大陸・内地へと向かっていったというのに、なぜヨーロッパだけが海を越えることができたのか、という疑問を出発点に、イスラム教とのキリスト教の「聖地」に対する考え方の違いを考察している。…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

息子が人間と幽鬼のハーフだったことが原因となって二度目の妻とも別れ、再び地上を目指してさまよう主人公。前半の渾沌としたむちゃくちゃさはだんだん影を潜め、文明の影が色濃くなっていく。しかし、どんなに読み進めても「幽鬼(ゴースト)」とは何なの…

【レシピメモ】いんちきローストビーフ

ローストビーフ用のブロック肉に串でグサグサと穴をあけ、ミルで引いた塩コショウをすり込む。 ニンニク1かけから2かけを厚めにスライスし、ジップロックにぶち込む。 肉をジップロックにぶち込む。クズ野菜があったら、おちゃっぱ入れる不織布の袋みたいな…

どうして/ご贔屓

五時五十五分起床。相変わらず眠い、寒いでなかなか布団から抜け出せず、しかし一方でその自堕落さを嫌悪し怖れる自分もいるわけだが、結局はそんなことを考えることもなく、猫に水をあげるためだけに、起き上がる。 相変わらず仕事。仕事に悩み、仕事に追い…

今年おもしろかったもの 2014年

《文学》 ※新刊だけ個人的には、小説という表現形態がつまらないと思いかけていた一年だったから、振り返ってみるとこんなに良い作品があったということに驚いてしまった。やっぱり小説の可能性は無限だ。・金井美恵子『お勝手太平記』・古井由吉『鐘の渡り…

今日の「友猫100ニャンできるかな」

近所の神社。 カムフラージュ パトロール中

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

主人公、超女性と二度目の結婚。モラルとは何かはわからなくなる作品だが、善悪は普遍的なところもあったりする。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文庫) 作者: エイモスチュツオーラ,橋本福夫 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1990/09 メディア: 文庫 …

休みには休まない

六時起床。亡くなった従兄がまた夢に出てきた。 大晦日イブ、世間は冬休みまっただ中だが、仕事。某企業のネーミング案件、某企業の企画案件二件を休み明け早々にあげなければならない。なんとかなりそうな、ならなそうな。危うい。 午後はクイーンズ伊勢丹…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

主人公がブッシュ・オブ・ゴースツに迷い込んでからまだ数ヶ月、せいぜい一年程度の話かと思っていたが、十八年が過ぎたことになっていた。時間の進み方までもがメチャクチャだ。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文庫) 作者: エイモスチュツオーラ,橋本福…

掃除とTBSラジオ、あるいは加齢

六時三十分起床。昨日のランニングが少しこたえている。筋肉痛とまではいかないが。足が軽くわなわなとしている。 朝から大掃除。午前中で終わりにしようと思っていたが、結局夜までかかってしまった。午後は「たまむすび」「荒川強啓デイキャッチ」を聞きな…

今日の事件簿

朝もはよから大掃除事件 花子甘ったれ事件 麦次郎瞬間移動事件 アブみたいな虫事件 リンゴジャムうまし事件 手がさがさ事件 タオルばっかし事件 走り納めか、もいちど走るか、事件(14.6km) まだまだ街はイルミナシオン事件

今日の「友猫100ニャンできるかな」

荻窪。いつもの場所。

第710回デザインギャラリー1953 正月企画展「美濃のらーめんどんぶり展」

松屋銀座7階で1月26日まで。 浅葉克巳、片桐仁(ラーメンズ)、束芋、佐藤卓、祖父江慎、永井一正、松永真、横尾忠則らの手によってデザインされたラーメン丼が展示されている。意外と無難にまとめた人が多い中、ラーメンズ片桐と束芋が気持ち悪さが際立って…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

クモの巣グルグルにされ、埋められ、焼かれ、こびとに拉致られ…。ふう。暴走する想像力。文化的な下地がまったく違うから、想像力の暴走の方向も内容もまるっきりぼくらとは違う。刺激的。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文庫) 作者: エイモスチュツオー…

手仕事の上がりを待つ

六時三十分起床。午前中は大掃除。といっても、アトリエ(と読んでいるが、実際はカミサンの作品や画材、資料などを置いている倉庫部屋)の窓とリビングの窓をちょっとで時間切れ。 十二時過ぎ、外出。カミサンと荻窪のイタリアン「ドラマティコ」へ。有限会…

週刊モーニング

「グラゼニ」。久々にカネの話。今のモーニングで一番好きな連載。「会長 島耕作」。こんな夫婦関係はイヤだ、けどなんかいい話になって終わっちゃった。 グラゼニ 17 (モーニングKC) 作者: 森高夕次,アダチケイジ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/01/…

焦りの最終日

花子が怒っている。眠りが深すぎて、明け方に与えることになっている早めの朝ゴハンを失念していたからだ。五時四十分、ひとまず猫缶だけ与える。眠気に負けて二度寝。朦朧としながら五時五十分、一度起床を試みるも寒さに負け、布団から抜け出せない。十分…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

チュツオーラは旅が好きなのだろう。『やし酒飲み』も本作も、旅の小説であるからだ。加えて、チュツオーラは逃げるのも好きらしい。いや、好きなのは「逃がす」のほうかもしれないが。 海外文学を読んでいていつも思うのは、外国人って逃げるの好きだよなあ…

不発弾、杜で

近所の神社の本殿の横側にある、まったく日の当たらない(ということは北側なのだろうか)、ちょっと湿った暗い杜の地面の黒い土をスコップでせっせと掘り返していると、大きな爆弾が二発ほど出てきた。お尻の部分に四枚の小さな翼があり、ミサイルに似た形…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

水がめにぶっこまれて、変な妖怪みたいな容姿になってしまって、幽鬼たちに神だ神だとあがめ奉られて、ヒツジの生け贄とかもらって生き血とかぶっかけられて、拉致られ誘拐され、祠に祭られ…。冒険マゾ小説として読むべきだな、これは。 ブッシュ・オブ・ゴ…

クリスマス・イブは年賀状

メリークリスマス。 五時五十五分起床。相変わらず眠気との戦い。花子にブラシングをしろと怒られた。 仕事は一段落したので、今日は朝からせっせと年賀状づくり。今年から宛名もプリントすることにした。効率化できるかと思ったが、住所録ソフトへの入力が…

アイロン選びの決着

ここ数日、ずっと悩みつづけていたことがある。アイロンの買い替えだ。♪悩みつづけた〜ひ〜びがぁ〜 まるぅで〜 うそのぉ〜 よおおおにぃ〜 と「遠くで汽笛を聞きながら」のような心境。…というほどではないのだが、何を買ったら満足できるのか、暇さえあれ…

ジグザグ線が数本だけ

五時五十分起床。気持ちが朝から不自然なほど高揚するような夢の途中で目が覚め、これはおもしろい、覚えておかねば、とメモを取ったのだが、手先まではまだ目覚めていなかったようで、今見返してみると、ジグザグ線が数本書かれているだけ。なんだこれは。…

今日の事件簿

少し落ち着いたかな事件 ぎりぎりで新規の依頼が来たよ事件 プー三昧事件 パンで蜜事件 アドレス事件 プリントミスでドツボ事件 オムレツ事件 カボチャは雰囲気だけに近い事件

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

ありゃま、主人公が幽鬼と結婚しちゃったよ。すぐに反故にしたような感じだが。 ブッシュ・オブ・ゴースツ (ちくま文庫) 作者: エイモスチュツオーラ,橋本福夫 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1990/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る…

コードレス掃除機とコード付きアイロン

六時三十分起床。雨は止んだがベランダの手すりには水滴がたくさん付着し、上の階から時折しずくも垂れてくる。布団干しは断念。 念入りに掃除。リビングは昨日の夕方に届いたマキタのコードレス掃除機を使ってみる。確かにミーレの巨大な本体の掃除機よりは…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

生け贄にされる直前で人間に戻れた主人公は、三ヶ月後に木の洞の中で寝ていたらまた幽鬼(ゴースト)に捕まってしまう。洞の中に入れられたまま、延々と鳴きわめかされてしまう。 …もう、感想ないです。意外性だけを純粋に楽しむ感じの読み方。『やし酒飲み…

剥き出しの中の、冴え

六時三十分起床。眠気、眠気、眠気。例によって、猫たちの叫び声で目が覚める。 午前中は掃除に精を出す。お昼前に近所のコープまで買い出し。小雨がぱらつき出す。 昨日のシチューの残りで昼食。その後、一時間ほど仮眠。いや、一番熟睡できている時間なの…

エイモス・チュツオーラ/橋本福夫訳『ブッシュ・オブ・ゴースツ』

久々に再開。悪臭幽鬼に魔法の札で馬だのラクダだのに変えられコキ使われる主人公。その札を奪い取り、牛に変身してうまく幽鬼から逃げ出せたと思ったら、今度は牛飼いに囚われてしまう。 ほんと、めっちゃくちゃですわこの小説。 ブッシュ・オブ・ゴースツ …

【今日のカイモノ】マキタのコードレス掃除機

わが家のオスのほうの猫、麦次郎には二つの持病がある。一つは慢性腎不全、そしてもうひとつが癲癇だ。癲癇は突然起こるわけではなく、ムギの場合は必ず物音が引き金になるということがすでにわかっている。例えば、市販のおせんべいなどを買うと入っている…