わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

大西巨人『迷宮』

春田大三と皆木旅人の関係。大三にとっては、遠い親戚のおじさんであり、父の親友であり、尊敬する偉大な作家である。ただし作家業はやめてしまっていたのだが。 こういったニンゲン関係の描写を、まったく情緒的に描こうとしていない。大西巨人はロシア文学…

迷子のよう

朝、気づくと花子を腕枕して寝ている。ここ数日、毎日だ。ぼくが夜中に腕枕してあげているのか、それともせがまれて寝惚けながらも身体が反応しているのか。猫を腕枕するというのはたいしたことではないようだが、実は意外にも身体に負担がかかっているよう…

今日の事件簿

強風強鼻水注意報事件 落札ラッシュですよ事件 チャットくんのステキな物語事件 麦次郎糞詰まり事件 PalmがHPに買収されちゃったよ今後に期待していいかもね事件 おやつ食べすぎ事件 トトロの木がどんどん茂りはじめた事件

大西巨人『迷宮』

知世、旅人の死因を他殺ではないかと疑いはじめるが……。迷宮 (光文社文庫)作者: 大西巨人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2000/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (23件) を見る大西巨人公式サイトはこちら。このお歳で、ウェブで情報発信しているだけで…

微かなる兆候、絶え間なき喧噪

六時起床。ゴゴゴ、と低い音にザアア、というやや高めの音が混じりながら間断なく響いている。雨音か、と思ったがそれは半分正解半分不正解。マンションの裏手に流れる善福寺川の流れが雨音を押しつぶすように響く音だった。空を見上げれば、雨足はかなり強…

大西巨人『迷宮』

知世、旅人との思い出を回想する。これが単なる交流の記憶ではなくて、少々高レベルな文学論だったりするのが大西さんの作品の魅力。迷宮 (光文社文庫)作者: 大西巨人出版社/メーカー: 光文社発売日: 2000/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (23件) を見…

今日の事件簿

はだびづがどばらだい事件(訳・鼻水が止まらない事件) エリカちゃん離婚かあ事件(十年くらいまえ、彼女の地元・西荻のコンビニのレジにいたとんでもない美少女、デビュー前のエリカちゃんだったと思うんだよなあ。それにしても、バッシングされたものの、…

大西巨人『迷宮』

吉祥寺でちょっと時間が余ったので気まぐれでブックオフに入ったらこれがあったので買って、公園のベンチで昼食後に読んだ。 自殺した元小説家の皆木旅人の本当の死因は他殺なのではないか、と疑いを感じた編集者であり皆木の遠い甥?にあたる春田が真実を探…

西の空で東の空を

五時五十分起床。西側の部屋でカーテンを閉め切って寝ると朝日などまるで見えないどころか気配すら感じ取れぬので、その日の空はどんな表情ではじまっているのかなど皆目わからない。窓を開ける。陽の沈む方向に広がる空から、陽の昇る様子を想像してみる。…

古井由吉『親』

これも音羽館で購入。100円でした(笑)。平凡社から発売されていた短篇集。1980年の作品。古井さんの作品は現在入手困難なものが多いので(なのに100円とはこれいかに)、見かけたらなるべく買うようにしている。親 (1980年)作者: 古井由吉出版社/メーカー:…

荒川洋治 他『ことばの見本帖 ことばのために』

岩波の「ことばのために」シリーズの最終巻。アンソロジーです。気になっていた本なのだが、散歩中に気まぐれで通りかかった西荻の古書店「音羽館」で見つけ、パラパラと読んで、気に入ったので購入。近作では『テクストから遠く離れて』がすさまじくよかっ…

古井由吉『親』

これも音羽館で購入。100円でした(笑)。平凡社から発売されていた短篇集。1980年の作品。古井さんの作品は現在入手困難なものが多いので(なのに100円とはこれいかに)、見かけたらなるべく買うようにしている。

荒川洋治 他『ことばの見本帖 ことばのために』

岩波の「ことばのために」シリーズの最終巻。アンソロジーです。気になっていた本なのだが、散歩中に気まぐれで通りかかった西荻の古書店「音羽館」で見つけ、パラパラと読んで、気に入ったので購入。近作では『テクストから遠く離れて』がすさまじくよかっ…

小島信夫「星」読了

初期短篇集『殉教|微笑』より。第三章は、終戦直後。米軍の船にのって日本に戻る主人公たちの襟章が、米兵たちによって奪われる様子が描かれている。襟章にある星へのこだわり、あるいは階級という制度や価値観が、グラングランに揺らいでしまう。それでも…

インチキ晩ゴハン

惰眠は頭痛の大敵。寝すぎるとたちまちアタマがガンガンしてくるので休みの日もなるべく六時間以上は寝ないようにしているのだが、疲れている日は例外で、多少頭痛のリスクはあっても、六時間半くらい眠っておきたいと思うことはある。だがぼくの生活リズム…

小島信夫「星」

初期短篇集『殉教|微笑』より。第二章、上の階級に対する尊敬のような感情が、ものすごい勢いでねじくれていく。その過程は描かれていない。階級を示す襟章への主人公の関心が、唐突に奇妙な行動を引き起こす。不条理きわまりなく狂気じみてさえいるのだが…

男児、家事にいそしむべし

六時起床。土曜だが普通に早起きしてドウブツの世話だの掃除だのしてから仕事。カミサンが風邪で倒れてしまったので洗濯やら昼飯やら夕飯やらも。仕事と家事をほぼフルコースで行ったことになる。はじめての経験。共働きの女性の多くがこんな状況になってい…

盛りすぎだよ

またまた楽天のメルマガ。白洲次郎、じゃなかったしらすは大好物なんだけどさ。これは盛りすぎ。食べはじめた途端にこぼれるっちゅーの。 といいつつも、この山に顔をうずめてムホムホと食べてみたいという欲求がむらむらと……。 [rakuten:fukumaru:10000228:…

小島信夫「星」

初期短篇集『殉教|微笑』より。第一章は、軍隊における星=階級差によるいじめ、自己卑下、卑下しあい、のようなものが描かれていたが、第二章では、将校や下士官など、上の階級に対する尊敬のようなものが描かれつつある。もっとも、これは表面上は尊敬の…

今日の事件簿

●来賓さんいらっしゃい事件 ●入るんかいな事件 ●アタマの中がサンドイッチ事件 ●考えはなかなか固まらないよー事件 ●水6本事件 ●アタマの中がポークカレー事件 ●団子とタイヤキ事件 ●カミサンの個展絶好調事件(本日より開催 http://www.catkick.com/namake/…

今日の事件簿

●雨の中の区役所事件 ●老齢と表情、老齢と声量事件 ●雨の中のパン事件 ●雨の中の鳩事件 ●麦次郎と添い寝事件 ●Michiko Tanakaって誰?事件 ●週刊モーニング買ったけどまだあまり読めてないや事件 ●なんだか集中できなかったな事件

行ってみたい美術展「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」千葉県佐倉市・川村記念美術館

箱の美術作品と現代詩の競演。睦郎さんの詩は好きだしコーネルの作品も気になるのだが、会場がちと遠い……。朝日新聞夕刊にあった、コーネルの「無題(星ホテル)」という作品に付けられた詩を引用。 閉じ込められた太陽は 小さく 小さくなる テントウムシほ…

夏樹静子『白愁のとき』

夏樹さんの作品は、小説は読んだことがない。腰痛に苦しんでいたころに『腰痛放浪記 椅子がこわい』を読んだだけ。とくに気になっている作家ではないのだけれど、日経夕刊で夏樹さんが書いているコラムの内容がおもしろかったので読もうかな、と思った次第。…

三浦しをん『天国旅行』

今日の日経新聞の夕刊で、文芸評論家の北上二郎氏が紹介していた。三浦しをんは読んだことないけど、これはちょっと気になる。北上氏のミニ書評、引用。 死をテーマにした作品集だが、深く静かに、そして鋭く、読み手の心にしみ入ってくる。 天国旅行作者: …

「天然生活」6月号

新聞1面の書籍広告欄で発見。ときどき本屋で見かけるが、買ったことも立ち読みしたこともない。なのになぜ気になったかというと、こんな企画があったから。 渡辺有子さんがつくる 金井美恵子さんの朝ごはん この金井美恵子さんって、小説家の金井さん? ご…

ロルフィング・第2回目 その後(6日経過)

夜になると異様に眠くなる。日中は大丈夫。 昨日は重い荷物なんて持っていないというのに、強烈な腰痛に襲われた。だが、すぐに治った。代わりに、今朝起きたら右足首外側に軽い痛みがある。なんだろ、これ。もっとも日中は痛みがほとんどわからない。ボディ…

小島信夫「星」

初期短篇集『殉教|微笑』より。軍隊時代のいじめ体験……なのかな。ねじくれた思考と感情が疎外を生み出すのだが、そのねじくれた思考もねじくれた感情も、被害者と加害者、双方が持っているのだから厄介だ。殉教・微笑 (講談社文芸文庫)作者: 小島信夫,千石…

ニセモノの磁界

五時五十分、布団の磁界から抜け出せず、しばし身体全体に感じる重さと闘いつづけたのだが、起きてみればその重さはたちまちどこかに消え去ってしまう。要するに、重いと感じていたものの正体は重さではなく眠気あるいは怠惰さだったということで、これは誰…

桃子退院

糖尿病の症状が悪化していた桃子、合計10日くらい入院していたが奇跡の生還。よくやったぞ桃子。ケアする飼い主(義父母)はこれからも大変かもしれないが、心配事がひとつ減ったのはうれしいかぎり。桃子もゴキゲンでリラックスしている様子。ただ、食事制…