春田大三と皆木旅人の関係。大三にとっては、遠い親戚のおじさんであり、父の親友であり、尊敬する偉大な作家である。ただし作家業はやめてしまっていたのだが。
こういったニンゲン関係の描写を、まったく情緒的に描こうとしていない。大西巨人はロシア文学、ドストエフスキーあたりの影響が強いと思っていたのだけれど、このドライな描写(というより論理的な説明って感じなんだけど)はロシア文学にはちょっとない感覚。
- 作者: 大西巨人
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2000/02
- メディア: 文庫
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