わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

読書日記

ウンコで騒ぐ

今朝も五時四十分起床。妙に騒々しい夢を見たようだが、寝起き直後に書いたメモを確認してもさっぱりわからない。もやもやを抱えつつ身支度していたら、葵が猫トイレに立派なウンコをしていた。猫はウンコ直後に大騒ぎをする。夢ではなく、騒ぐ葵の様子が寝…

本は開いたままでした

五時二十分、目が覚めてしまった。いつもより微妙に早く身支度をはじめる。六時を過ぎると千切れ千切れの雲が朝日で黄金色に輝いているのが見えた。葵が遊んでくれと何度も挑発してきた。朝日でテンションが高くなっているのだろうか。 仕事。受注案件数が多…

ゆるんでたおれて

五時四十分起床。晴れ。 仕事。某案件の映像資料の視聴。驚きと感動と。 十二時過ぎ、近所のコープでの買い物から帰ったら、葵がリビングのカーペットにウンコをしていた。下痢ではない。怯えたような表情をしているので、ひょっとしたら留守中に怖い思いを…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(32)

「群像」2020年11月号掲載。 タクシー運転手が話す、詐欺まがいの悪徳工事業者と盆栽愛好家の話。なぜか妙におもしろい。 群像 2020年 11 月号 [雑誌] 発売日: 2020/10/07 メディア: 雑誌 雪沼とその周辺 (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2007/07/30 メ…

クジラをポチる

五時四十分起床。雨。血圧を測定したが、妙に高い。夢にグラビアアイドルが出てきたからだろうか。 午前中は土曜恒例の念入り掃除。花子と麦次郎が元気だったころに比べると、掃除機をかける時間が短くて済むようになった。ま、カーペットに絡んだ毛の大半は…

空と平常心

五時四十分起床。曇天。予報もろくに見ず、朝から雨かと決め込んでいたが、空の色は幾分重いものの、かろうじて持ちこたえているようだ。このくらいの曇天は、むしろ平常心を保つのにいいのかもしれない、とふと思った。抜けるような青空を見ると感情の幅が…

粉をぶちまける

五時四十分起床。起床直後に血圧を測るのが日課なのだが、今朝はちょっと高かった。原因がわからない。 身支度。少しだけノドが痛かったので龍角散を飲んだら、口に入れた途端に咳き込んでしまい、コントみたいな状況になってしまった。 仕事。ヤバいと思っ…

保坂和志「鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月は彫るか」(27)

「群像」2020年11月号掲載。 エルトン・ジョンの歌の解釈が、ひどい寄り道をしながら延々とつづいている…。むしろ、寄り道のほうに主眼があるのではないか、意図的な寄り道なのではないか、と勘繰ってしまう。 群像 2020年 11 月号 [雑誌] 発売日: 2020/10/0…

鷲田清一「所有について」(9)所有権とそのあらかじめの剥奪

「群像」2020年11月号掲載。 詩人・石原吉郎の昭和21年の中央アジア強制収容所での、わずかな食事を二人で分け合った際の、緊張感が最高に高まった状態で平等な分配を実現したという経験の描写から、所有という概念が、上位審がない場合は共生と敵対・憎悪が…

工藤庸子×尾崎真理子「女たちの大江健三郎」

「群像」2020年11月号掲載。 「群像」で大江健三郎論を展開してきたベテラン文学者と、昨年全巻が刊行し終えた「大江健三郎全小説」の全巻の解説を担当するというとんでもない仕事を成し遂げた元読売新聞記者の文芸評論家の対談。彼女たちの対談から、大江作…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「苦しみの殿堂」。メキシコでガンに犯され余命幾ばくもない妹。かつては裕福だったが世界恐慌などによってたちまち没落し貧しい生活を強いられ、会うメキシコ人すべてを罵倒するなど、とんでもなく素行が悪くなった母。そして(本作では書かれていないがお…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「喪の仕事」。姉弟の不仲が、母が残した一枚のエプロンで…というお涙頂戴的な展開に、なんだよコレ、らしくないじゃん、と訝しんだが、最後の最後で、小さく、微かに、それをひっくり返してくれる。この最後がなかったら、この作品は短篇小説として成立して…

ほったらかされと、酒の肴という名の豆

今朝も五時四十分起床。軽い肌寒さ。夜中に何度も布団をかぶり直している。だが、起き上がって身支度を始めればすぐ体温は上がり、陽が昇るにつれて室温も上がり、Tシャツとジーンズで十分、ということになる。 仕事。某案件のコピーにほぼ終日集中。珍しく…

太田垣康男『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(16)

舞台は再び宇宙へ。ジオン残兵のダリルがガンダム(の装甲を取り付けたサイコ・ザク)に乗ることになってぶったまげ、ブラウ・ブロの登場でさらにぶったまげ、そしてラストに、連邦のエースパイロットであるイオ少尉が複座型ジオングに搭乗して、もう、何が…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(31)

「群像」2020年10月号掲載。 継続することの難しさ。ボクサーの減量は試合の時だけを想定していて継続を想定していない……なるほど。 群像 2020年 10 月号 [雑誌] 発売日: 2020/09/07 メディア: 雑誌 雪沼とその周辺 (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2007…

おそらく兄弟と思われている

五時三十分、目が覚めてしまう。そのまま起床。外は雨のようだ。身支度をはじめるとすぐ葵がやって来て、遊べとせがむ。乱れたパジャマのまま、しばらく追いかけっこをする。葵、妻とはネコジャラシで遊ぶなど猫らしいふるまいをするのだが、ぼくと遊ぶ時は…

保坂和志「鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月に彫るか」(26)

「群像」2020年10月号掲載。今月もまたタイトルが微妙に違う。 性愛の、人の創造と理解を超える激しさ、あるいは書き写すことの効用。 群像 2020年 10 月号 [雑誌] 発売日: 2020/09/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:和志, 保坂 発売日: 2018/07/31 メディア…

鷲田清一「所有について」(8)〈自〉と〈他〉の力学

「群像」2020年10月号掲載。 占有という概念が所有へと変化するプロセスにおいて、そこに「黙契」という概念が生まれている、と著者(というか今回の鍵となる『人間本性論』を書いたヒューム)は述べているのだが、「黙契」が誕生する原因となっているのが、…

長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(10)

「群像」2020年10月号掲載。 老齢の学者・河島からの依頼でゴッホのものかもしれない家計簿の翻訳を依頼された主人公の元に送られた資料(というよりクソ長い手紙)の内容が、延々と。ゴッホと浮世絵。今回は美術史的な要素が多い。 群像 2020年 10 月号 [雑…

大澤真幸「〈今の時〉に満たされた時間 「歴史の概念について」をめぐって」

「群像」2020年10月号掲載。読了した。 過去の事実に、現在における大きな歴史的変化や事件の「片鱗」や「兆候」を見出すこと。この、バックキャスティング的な歴史観が史的唯物論、ということになる、のかな。そして、この構造は、実は「最後の審判」とおな…

大澤真幸「〈今の時〉に満たされた時間 「歴史の概念について」をめぐって」

「群像」2020年10月号掲載。 ヴァルター・ベンヤミン没後80年特別寄稿。「史的唯物論」とは何か、の解説と考察。進化的な歴史観は過去の事象が因果関係によって現在に結びつき、さらに未来へと続いていく物語的な構造を形成していくが、ベンヤミンの歴史観は…

垂れ下がり/ふてぶてしい

五時四十分起床。今朝は日差しが弱く雲は厚く、秋の虫の音もいつもより遠く、そしていつの間にか蝉の声は途絶えていて、季節が袋小路に迷いこんだか、などとつい擬人化して考えてしまう。身支度をするにつれ家のなかは微かに気温が上がり、湿度も上がり、夏…

ミカエル・ゴメズ・グタールト/田中未来訳「(引用)の狩人」

高尚な情報泥棒と書店との攻防。本編の内容より、この作家についての解説が面白かった。恣意的な翻訳による曲解、作品の変容。恣意的なのは翻訳者だけではない。無意識のうちにそうさせる文化、風土のようなものの影響もあるのだろう。これを研究するとおも…

ミカエル・ゴメズ・グタールト/田中未来訳「(引用)の狩人」

「群像」2020年10月号掲載の小説。作者も訳者も残念ながら知らない。作者はフランス語とスペイン語で文芸評論や短篇小説の創作などの活動をしているらしい。 ひとまずさわりだけ読んだ。その限りでは、引用の狩人というより、立ち読み情報泥棒って感じ。なか…

松浦理英子「ヒカリ文集」(3)

「群像」2020年10月号掲載。 ある劇団のメンバーに次々と恋させてしまうが、本人は大変な状況を生み出していることを気にせず自由奔放、そして実は人を好きになったことはないのではないか、それどころか、行動のすべてが演技、本心を常にさらけ出すようにし…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(2)もうひとりのモーゼ

「群像」2020年9月号掲載。 西洋文化の精神構造としてのエディプス・コンプレックスはフロイトの精神分析における根幹をなしている…と思いきや、晩年のフロイトは『モーセという男と一神教』という著作で、モーゼには出エジプトを指導したモーゼとは別にもう…

鷲田清一「所有について」(7)法と慣行

「群像」2020年9月号掲載。 所有という概念は、自/他の単純な二項対立上の利害関係から生まれるわけではない。著者はソースティン・ヴェブレンの『有閑階級の理論』という著書の一文を引用しているが、これがぼくにはわかりやすかった。 「所有権は、生存に…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「どうにもならない」。アルコール依存症の実態。つらい、苦しいという感情よりも、それとともにどう生きているのか、さらには、どうすれば生きつづけられるのか、という視点から、主人公の暮らし(というよりは朝のほんの数時間)が冷静に描かれている。こ…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「いいと悪い」。父の仕事の関係でチリに移住し裕福な暮らしを送るアメリカ人の主人公、そしてブルジョアの主人公の目を貧民たちに向けさせ、自分が参加している慈善活動に無理やり参加させようとするアメリカ人の女性教師。貧民街やそこで朝の炊き出し活動…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「ファントム・ペイン」。父の認知症の経緯を、感傷的になることなく淡々と描写した短篇。ラストで、父、看護師、膝から下を切断したファントム・ペイン(幻覚の痛み)に苦しむ糖尿病患者、そして主人公であり認知症の父の娘であるルーらは、ピクニックに出…