わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

読書日記

田中兆子「地球より重くない」

「群像」2021年2月号掲載。推理小説家の夫の突然の死。夫が妻に残してくれたのは、蔵書を使った奇妙なカルタだった…。言葉で、本で、つながりあう夫婦の姿。奇妙だというのに、妙に共感してしまった。上質な短篇。というよりこのテーマ、短篇にするにはちょ…

長嶋有「願いのコリブリ」

「群像」2021年2月号掲載。今月号は新春恒例の短篇特集。 この作品は半分くらい読んだかな。長年愛用していたプジョーの白い自転車を盗まれた女性。盗まれて初めてわかる、モノへの想い。愛着とは少し違う。ほかの記憶や感情が、そこにたくさんぶら下がって…

発出の日

五時三十分起床。アラームより早く目覚めたのは、今日中に緊急事態宣言が発出されることへの関心だか緊張だか、何か特別な感情のようなものが影響しているのだろうか。 仕事。某クライアントの案件を黙々と進めたが、このクライアントだけで三件が動いている…

さよならアーロン。

五時三十分起床。葵が早速オイルヒーターの上に乗りに来た。お気に入りらしいが、気をつけないと低温ヤケドになってしまう。乗ろうとしたらすぐさま設定温度を下げるようにしないと。 仕事。日中は某クライアントの会社案内の構成案を仕上げ、十六時ごろから…

9kmとはっさく、そしてパイ

今朝も五時四十分起床。初夢はさっぱり覚えていない。目が覚めてすぐ手元のスマホにメモしておいたのだが、こう書いてあった。 旅先での買い物 旅に出ていたのだろうか。心のどこかで、旅行したいと思っていたのだろうか。 Amazonプライムで「ヱヴァンゲリヲ…

空海とエヴァ

明けましておめでとうございます。この状況がウソみたいに解消されることを願って。今年もよろしくお願いいたします。 相変わらず五時四十分起床。年が改まったからといって朝のルーティーンが変わることもなく、いつもどおりに身支度し、ドウブツたちの世話…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代篇(5) 〈しるし〉が来た

「群像」2021年1月号掲載。今月もニーチェの『ツァラトゥストラ』。永劫回帰という概念が、実はキェルケゴールと表裏一体のような関係をなしている。キェルケゴールの思想はキリスト教を信じるがゆえに神の矛盾に気づくというジレンマを抱えている、みたいな…

保坂和志「鉄の胡蝶は夢に歳月の記憶に彫るか」(29)

「群像」2021年1月号掲載。副題は「南無阿弥陀仏、川へ海へ山へ空へ」。無常について。公園で遊んでいた二匹の子猫のエピソードが、生命とは何かを日常的なレベルから考えさせてくれる。だが、作者自身には読者に何かを考えさせようというような意図はおそら…

不要で再利用不能で可燃な

六時起床。 日中はせっせと掃除。明日が可燃ゴミの最後の収集日なので、今日ある程度の片付けをしておかないと、年が越せない。案の定、不要で再利用不能で可燃なゴミは45Lの袋3つ分になった。 読書は長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(12)(「群像…

乗代雄介「旅する練習」読了

「群像」2020年12月号掲載。 サッカー、コロナ禍、仏教、ジーコ、柳田国男、野鳥、文章によるスケッチ、年齢差のある友情、就職難…といったさまざまな要素が、軽快にくっついたり重なりあったり離れたりを繰り返しながら、単調な「徒歩での旅に動きを与えて…

負担少なく快適に

五時四十分起床。 仕事。企画制作の業務は大半が片付いた。日中は残りの事務処理のために銀行に行ったり、帳簿を付けたり、年賀状をつくったり。師走ではあるが、ひとまず全力疾走から七割、五割くらいの、負担少なく快適に走れるくらいのスピードにはなって…

メタボではダメ

五時四十分起床。今朝の冷え込みは幾分やわらいだ印象。しかし秋の名残は日を重ねるごとに少しずつ消えていき、その進み具合は気温のちょっとした変動で変わるようなことはない。 仕事。某案件の、最後のツメのような作業。ここに来て、削りに削った文章を逆…

毛細血管のように

五時三十分、おかしな夢で目が覚めたのだが、メモを取っておいたというのに、数分後に見返した際には何を書いたのかまったく意味が分からず、当然内容はさっぱり思い出せない。もやもやしたまま起床。今朝もかなり冷え込んでいるようだが布団から抜け出すの…

暴れる袖

五時四十分起床。肌寒い朝。しかしまだ吐く息が白くなるほどではない。外気は冷たさが増しているものの一月二月の肌を刺すような鋭い冷えには至らず、あちこちに枯れ葉が散っているせいか、まだまだ秋をひきずっているように見える。朝のうちの空は重い鉛色…

工藤庸子「大江健三郎と「晩年の仕事」」 第四回 「戦後民主主義」と『水死』

「群像」2020年12月号掲載。ようやく読了。この評論を読んでみて、あらためてこの『水死』という作品が、英米の古典文学、民俗学、神話・伝承といった大江健三郎らしい要素を緻密に積み上げることで成立している作品であること、そして大江風に言えば(著者…

お札返し

五時四十分起床。土曜なので仕事は休み、と思いきや、七時に校了したはずの案件の赤字が届いた。大慌てで原稿を整理し、デザイナーへ。作業時間はわずか三十分だったが、結局今週も働いてしまった。ここ数週間、日中はさほど慌ただしくないのに夜に連絡が集…

コロナの最中に健診を

六時起床。晩秋の雨は部屋の中まで冷気を伝わらせる。寒いと感じながら布団に入ったまま上体だけ起こして朝の日課である血圧測定の準備をしていたら、いつの間にか葵が傍らで香箱を組んでいた。少し寒そうだ。シャム猫は体毛が短い。葵は体型がタヌキだった…

大きな問題は特にない

今朝も五時四十分起床。今日は比較的余裕があるな、と感じていても、スケジュールを書き出してみると、やはり師走ということなのだろう、やることはいくらでもある。そんなことがここ数日つづいている。 仕事。某案件。ひたすら資料を読み込んでいる。 午後…

恵まれている

昨夜は一時まで作業してしまったが、結局いつもどおり五時四十分起床。大学を卒業して最初に入った会社で担当した某クレジットカード会社の広報誌のその後、みたいな夢を見た。 曇天。葵が外を見たがっているが、見せるとつまらなそうになる。 仕事。今週は…

読むところが多過ぎる

五時五十分起床。曇天。今日は完全休日にするつもりだったが、ちょいちょいと仕事メールが入り、読んでみると急ぎの対応だったりもする。週明けからの対応でいいものばかりだったが、その週明けがかなりバタつく予定だったので、今日中にやらねば、というわ…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 現代篇4 永劫回帰の多義性」

「群像」2020年12月号掲載。 キェルケゴールの「絶望」を乗り越えようとした思想として、ニーチェが上げられている。「永劫回帰」を、著者はルサンチマンやペシミズム、ニヒリズムに対峙するものであるとし、その根拠について考察を展開している。ぼくはニー…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか」(28)

「群像」2020年12月号掲載。 マティスの創作手法を「さっさかさっさか」と表現していた。ちょっと笑った。 群像 2020年 12 月号 [雑誌] 発売日: 2020/11/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:和志, 保坂 発売日: 2018/07/31 メディア: 単行本 プレーンソング (…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか」(28)

「群像」2020年12月号掲載。今月はこのタイトル。 マティスの創作手法と作品、そしてジャコメッティとの類似性。川端と谷崎の変態性、そしてマティスの変態性のなさ。ふーむ。 群像 2020年 12 月号 [雑誌] 発売日: 2020/11/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:…

長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(11)

「群像」2020年12月号掲載。今回はゴッホに関する情報ゼロ。幼い頃に読み聞かせで楽しんだ、奇妙な、そして古い絵本の記憶。そして正倉院に納められているインクの原料の話。ネタの一つひとつがおもしろすぎる。 作品全体のストーリーはわかっているのだが、…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」現代編(3)絶望としての信仰

「群像」2020年11月号掲載。あと一章だけ読み残したまま、二週間以上放置してしまった…。 絶望とは悲劇に由来するものであるが、一方でキリスト教の福音書は反悲劇的正確があり、すなわち「喜劇」でもあるという点にキェルケゴールは着眼していた、と著者は…

地球規模のどんちゃん騒ぎ

五時四十分起床。騒々しい夢を見ていた気がするが、内容は思い出せない。地球規模のどんちゃん騒ぎ、だったような気がする。アメリカ大統領選挙に脳が刺激を受けたのだろうか。 晴れ。愛用しているソーラー充電式の腕時計のバッテリーが切れかかっていること…

ウンコで騒ぐ

今朝も五時四十分起床。妙に騒々しい夢を見たようだが、寝起き直後に書いたメモを確認してもさっぱりわからない。もやもやを抱えつつ身支度していたら、葵が猫トイレに立派なウンコをしていた。猫はウンコ直後に大騒ぎをする。夢ではなく、騒ぐ葵の様子が寝…

本は開いたままでした

五時二十分、目が覚めてしまった。いつもより微妙に早く身支度をはじめる。六時を過ぎると千切れ千切れの雲が朝日で黄金色に輝いているのが見えた。葵が遊んでくれと何度も挑発してきた。朝日でテンションが高くなっているのだろうか。 仕事。受注案件数が多…

ゆるんでたおれて

五時四十分起床。晴れ。 仕事。某案件の映像資料の視聴。驚きと感動と。 十二時過ぎ、近所のコープでの買い物から帰ったら、葵がリビングのカーペットにウンコをしていた。下痢ではない。怯えたような表情をしているので、ひょっとしたら留守中に怖い思いを…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(32)

「群像」2020年11月号掲載。 タクシー運転手が話す、詐欺まがいの悪徳工事業者と盆栽愛好家の話。なぜか妙におもしろい。 群像 2020年 11 月号 [雑誌] 発売日: 2020/10/07 メディア: 雑誌 雪沼とその周辺 (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2007/07/30 メ…