わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

日本文学

田中兆子「地球より重くない」

「群像」2021年2月号掲載。推理小説家の夫の突然の死。夫が妻に残してくれたのは、蔵書を使った奇妙なカルタだった…。言葉で、本で、つながりあう夫婦の姿。奇妙だというのに、妙に共感してしまった。上質な短篇。というよりこのテーマ、短篇にするにはちょ…

長嶋有「願いのコリブリ」

「群像」2021年2月号掲載。今月号は新春恒例の短篇特集。 この作品は半分くらい読んだかな。長年愛用していたプジョーの白い自転車を盗まれた女性。盗まれて初めてわかる、モノへの想い。愛着とは少し違う。ほかの記憶や感情が、そこにたくさんぶら下がって…

保坂和志「鉄の胡蝶は夢に歳月の記憶に彫るか」(29)

「群像」2021年1月号掲載。副題は「南無阿弥陀仏、川へ海へ山へ空へ」。無常について。公園で遊んでいた二匹の子猫のエピソードが、生命とは何かを日常的なレベルから考えさせてくれる。だが、作者自身には読者に何かを考えさせようというような意図はおそら…

不要で再利用不能で可燃な

六時起床。 日中はせっせと掃除。明日が可燃ゴミの最後の収集日なので、今日ある程度の片付けをしておかないと、年が越せない。案の定、不要で再利用不能で可燃なゴミは45Lの袋3つ分になった。 読書は長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(12)(「群像…

乗代雄介「旅する練習」読了

「群像」2020年12月号掲載。 サッカー、コロナ禍、仏教、ジーコ、柳田国男、野鳥、文章によるスケッチ、年齢差のある友情、就職難…といったさまざまな要素が、軽快にくっついたり重なりあったり離れたりを繰り返しながら、単調な「徒歩での旅に動きを与えて…

負担少なく快適に

五時四十分起床。 仕事。企画制作の業務は大半が片付いた。日中は残りの事務処理のために銀行に行ったり、帳簿を付けたり、年賀状をつくったり。師走ではあるが、ひとまず全力疾走から七割、五割くらいの、負担少なく快適に走れるくらいのスピードにはなって…

メタボではダメ

五時四十分起床。今朝の冷え込みは幾分やわらいだ印象。しかし秋の名残は日を重ねるごとに少しずつ消えていき、その進み具合は気温のちょっとした変動で変わるようなことはない。 仕事。某案件の、最後のツメのような作業。ここに来て、削りに削った文章を逆…

毛細血管のように

五時三十分、おかしな夢で目が覚めたのだが、メモを取っておいたというのに、数分後に見返した際には何を書いたのかまったく意味が分からず、当然内容はさっぱり思い出せない。もやもやしたまま起床。今朝もかなり冷え込んでいるようだが布団から抜け出すの…

暴れる袖

五時四十分起床。肌寒い朝。しかしまだ吐く息が白くなるほどではない。外気は冷たさが増しているものの一月二月の肌を刺すような鋭い冷えには至らず、あちこちに枯れ葉が散っているせいか、まだまだ秋をひきずっているように見える。朝のうちの空は重い鉛色…

大きな問題は特にない

今朝も五時四十分起床。今日は比較的余裕があるな、と感じていても、スケジュールを書き出してみると、やはり師走ということなのだろう、やることはいくらでもある。そんなことがここ数日つづいている。 仕事。某案件。ひたすら資料を読み込んでいる。 午後…

恵まれている

昨夜は一時まで作業してしまったが、結局いつもどおり五時四十分起床。大学を卒業して最初に入った会社で担当した某クレジットカード会社の広報誌のその後、みたいな夢を見た。 曇天。葵が外を見たがっているが、見せるとつまらなそうになる。 仕事。今週は…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか」(28)

「群像」2020年12月号掲載。 マティスの創作手法を「さっさかさっさか」と表現していた。ちょっと笑った。 群像 2020年 12 月号 [雑誌] 発売日: 2020/11/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:和志, 保坂 発売日: 2018/07/31 メディア: 単行本 プレーンソング (…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月は記憶の夢は彫るか」(28)

「群像」2020年12月号掲載。今月はこのタイトル。 マティスの創作手法と作品、そしてジャコメッティとの類似性。川端と谷崎の変態性、そしてマティスの変態性のなさ。ふーむ。 群像 2020年 12 月号 [雑誌] 発売日: 2020/11/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:…

長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(11)

「群像」2020年12月号掲載。今回はゴッホに関する情報ゼロ。幼い頃に読み聞かせで楽しんだ、奇妙な、そして古い絵本の記憶。そして正倉院に納められているインクの原料の話。ネタの一つひとつがおもしろすぎる。 作品全体のストーリーはわかっているのだが、…

地球規模のどんちゃん騒ぎ

五時四十分起床。騒々しい夢を見ていた気がするが、内容は思い出せない。地球規模のどんちゃん騒ぎ、だったような気がする。アメリカ大統領選挙に脳が刺激を受けたのだろうか。 晴れ。愛用しているソーラー充電式の腕時計のバッテリーが切れかかっていること…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(32)

「群像」2020年11月号掲載。 タクシー運転手が話す、詐欺まがいの悪徳工事業者と盆栽愛好家の話。なぜか妙におもしろい。 群像 2020年 11 月号 [雑誌] 発売日: 2020/10/07 メディア: 雑誌 雪沼とその周辺 (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2007/07/30 メ…

クジラをポチる

五時四十分起床。雨。血圧を測定したが、妙に高い。夢にグラビアアイドルが出てきたからだろうか。 午前中は土曜恒例の念入り掃除。花子と麦次郎が元気だったころに比べると、掃除機をかける時間が短くて済むようになった。ま、カーペットに絡んだ毛の大半は…

空と平常心

五時四十分起床。曇天。予報もろくに見ず、朝から雨かと決め込んでいたが、空の色は幾分重いものの、かろうじて持ちこたえているようだ。このくらいの曇天は、むしろ平常心を保つのにいいのかもしれない、とふと思った。抜けるような青空を見ると感情の幅が…

粉をぶちまける

五時四十分起床。起床直後に血圧を測るのが日課なのだが、今朝はちょっと高かった。原因がわからない。 身支度。少しだけノドが痛かったので龍角散を飲んだら、口に入れた途端に咳き込んでしまい、コントみたいな状況になってしまった。 仕事。ヤバいと思っ…

保坂和志「鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月は彫るか」(27)

「群像」2020年11月号掲載。 エルトン・ジョンの歌の解釈が、ひどい寄り道をしながら延々とつづいている…。むしろ、寄り道のほうに主眼があるのではないか、意図的な寄り道なのではないか、と勘繰ってしまう。 群像 2020年 11 月号 [雑誌] 発売日: 2020/10/0…

工藤庸子×尾崎真理子「女たちの大江健三郎」

「群像」2020年11月号掲載。 「群像」で大江健三郎論を展開してきたベテラン文学者と、昨年全巻が刊行し終えた「大江健三郎全小説」の全巻の解説を担当するというとんでもない仕事を成し遂げた元読売新聞記者の文芸評論家の対談。彼女たちの対談から、大江作…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(31)

「群像」2020年10月号掲載。 継続することの難しさ。ボクサーの減量は試合の時だけを想定していて継続を想定していない……なるほど。 群像 2020年 10 月号 [雑誌] 発売日: 2020/09/07 メディア: 雑誌 雪沼とその周辺 (新潮文庫) 作者:敏幸, 堀江 発売日: 2007…

おそらく兄弟と思われている

五時三十分、目が覚めてしまう。そのまま起床。外は雨のようだ。身支度をはじめるとすぐ葵がやって来て、遊べとせがむ。乱れたパジャマのまま、しばらく追いかけっこをする。葵、妻とはネコジャラシで遊ぶなど猫らしいふるまいをするのだが、ぼくと遊ぶ時は…

保坂和志「鉄の胡蝶は記憶に夢は歳月に彫るか」(26)

「群像」2020年10月号掲載。今月もまたタイトルが微妙に違う。 性愛の、人の創造と理解を超える激しさ、あるいは書き写すことの効用。 群像 2020年 10 月号 [雑誌] 発売日: 2020/09/07 メディア: 雑誌 ハレルヤ 作者:和志, 保坂 発売日: 2018/07/31 メディア…

長野まゆみ「ゴッホの犬と耳とひまわり」(10)

「群像」2020年10月号掲載。 老齢の学者・河島からの依頼でゴッホのものかもしれない家計簿の翻訳を依頼された主人公の元に送られた資料(というよりクソ長い手紙)の内容が、延々と。ゴッホと浮世絵。今回は美術史的な要素が多い。 群像 2020年 10 月号 [雑…

垂れ下がり/ふてぶてしい

五時四十分起床。今朝は日差しが弱く雲は厚く、秋の虫の音もいつもより遠く、そしていつの間にか蝉の声は途絶えていて、季節が袋小路に迷いこんだか、などとつい擬人化して考えてしまう。身支度をするにつれ家のなかは微かに気温が上がり、湿度も上がり、夏…

松浦理英子「ヒカリ文集」(3)

「群像」2020年10月号掲載。 ある劇団のメンバーに次々と恋させてしまうが、本人は大変な状況を生み出していることを気にせず自由奔放、そして実は人を好きになったことはないのではないか、それどころか、行動のすべてが演技、本心を常にさらけ出すようにし…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」(27)

「群像」2020年9月号掲載。 少しだけ読んだ。章が変わり、阿見さんの視点から丕出子さんの視点へと切り替わる。三人称多元描写で書かれているが、世界観がしっかり構築されており、視点となる主人公たちの性格描写や心理描写、そして過去の経験なども回を重…

迫り来るフグの列

海辺にいるらしい。外ではない。海辺に建てられた施設だ。そこで妻とくつろいでいると、建物を覆い尽くすほどの大きな波が寄せてきた。その波と一緒に、海の中にいたありとあらゆる生きものが押し寄せてきた。右上のほうに、フグがいた。建物の中だから波も…

いきなりラン

五時四十分起床。昨夜は走る予定だったがカミナリで断念。ところがたいして雨は降らず。とはいえ稲光と雷鳴のなかを走るのはちょっとコワイ。でも走ればよかったかな、なんて思っていたら今朝はまったく降っておらず、無論カミナリもなく、おまけに涼しい。…